タナダユキ！
凄い。
というか、観てて痛いし苦しい。
人生経験がタナダユキよりは多い私が納得させられ、考えさせられる映画でした。
特に
原田美枝子演じる助産婦の「寿命だとして、どうしてこのこたちはその短い生涯を過ごす為にこの世に産まれてくるの？」
「本当に誰でもいいからあの子達の短い人生はそういう意味だったんですかって教えて納得させてほしいって思う」
今迄沢山の映画を観て産まれてすぐに人生を閉じる赤ちゃんを観てきましたがこの作品ほど赤ちゃんの命の短さについ
て考えさせられるものはありませんでした。
タイトルは「ふがいない僕」ですが
助産婦の子どもの高校生の卓巳君同級生で親友の福田君
共に、残酷な世間に地獄を見せられ、苦い涙を流しますが
周りに助けられながらも自分の力で気づき、自分の力で地獄から這い上がろうと決します。
その姿は
強い生命力の輝きを放ち、投げつけられた泥を何度も拭う強い意思を身につけます。
もう、「ふがいない僕」
ではありません。最後に見せる笑顔がとても良かった卓巳君（永山絢斗）
次回作期待大です。
「百万円と苦虫女」では女のこの不器用な生き方をこじんまりと描いた作品でしたが
今回は男のこの性の落とし穴や世間の厳しさ凄まじい嫉妬による嫌がらせなど
容赦無く投げかけてきました。
覚悟して観ましょう！
