とし

藁の楯のとしのレビュー・感想・評価

藁の楯(2013年製作の映画)
3.0
木内一裕原作の小説が映画化されたものです。ジャンルはアクション・スリラーだそうです。

7歳の少女が惨殺された。少女の祖父である蜷川隆興は激怒し、「犯人である清丸国秀を殺した者には、10億円の賞金をはらう」とネットで通達を出す。金に目が眩んだ日本中の人間が、清丸を殺そうとする。危険を感じ、福岡で自首した清丸を東京まで護送する任を帯びたのは、銘刈一基と白岩篤子。警察官が、自衛隊員が、病院の看護婦までもが清丸を殺そうと狙う!2人は東京まで清丸を守り抜けるのだろうか。被害者が続出する中、銘刈達はそこまでして人間のクズである清丸を守る価値があるのかと葛藤する…という内容です。

んー。面白かったんですけどねぇ。なんて言いますか、内容が内容だけにモヤモヤ感が残るのと、気になる点が何点かあったので、素直に良かったと思えなかったんですよね。まず気になったのが、前半の大活劇に比べ、後半の失速感。高速道路上での派手な大爆発や電車内での銃撃戦の前半と、田舎で誰にも会わずにチマチマ逃げ隠れする後半で、温度差がありすぎませんかね?!それに、幾ら何でも、清丸が近くにいるの分かってるのに、田舎とはいえ誰にも会わないって!そんな訳、無いでしょー!!

そしてもう一つ気になったのが、藤原竜也の『いつもの藤原竜也』らしさ。どんな役を演じても、同じ演技に見えちゃうって どうなのよ…。

あと、多分皆思った事だと思うんだけど…白岩、油断し過ぎじゃないですか?アッサリ逃げられたのに、短時間で同じ失敗繰り返す?普通。もうちょっと任務に集中しようよ…。

私が銘刈だったら…。蜷川に「30億やる」と言われた時点で、某大手居酒屋風に「喜んで!」と発して速攻で銃の引き金を引きますけどね!

銘刈が蜷川に、「死んだ者は復讐など望んでいない」と言いますけど…。果たして、そうかな?自分が受けた苦しみを、犯人にも…と思う被害者は、多そうな気がしますが…。

序盤で清丸を殺そうとしてアッサリ捕まった人達…大した怪我も無く、罪も軽そうだし、1億円貰って…1番成功したんじゃ(笑)?!
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