鍋レモン

ストロベリーナイトの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ストロベリーナイト(2013年製作の映画)
3.4
⚪概要とあらすじ
誉田哲也の人気警察小説シリーズを原作に、女性刑事・姫川玲子の活躍を竹内結子主演で描いたドラマ「ストロベリーナイト」の劇場版。

警視庁捜査一課の刑事・姫川玲子率いる姫川班の管轄で連続殺人事件が発生し、警察は合同特別捜査本部を設置する。やがて姫川のもとに「犯人は柳井健斗」という垂れ込み情報が入るものの、上層部から「柳井健斗には触れるな」という不可解な指示が下る。納得できない姫川は単独で捜査を進め、その過程で牧田という男と出会うが……。

⚪キャッチコピーとセリフ
“降りそそぐ苦しみは 愛か狂気か”

「柳井健斗には触れるな」

⚪感想
映画化作品。

2時間の単なるサスペンス作品かなと思ったら恋愛要素が少しあって面白かった。

演技派な俳優さんが多くて観ていて飽きない。

姫川、菊田、牧田の関係。
恋愛メインでゴリゴリに描きすぎないところが好きだった。
西島秀俊さんイケおじすぎると前半思っていたら大沢たかおさんのかっこよさが終始爆発していて死んだ。

竹内結子さん。
どこか闇のある雰囲気で睨んだ時の目付きが印象的。
めちゃくちゃ綺麗で演技も上手いのに亡くなってしまったのが残念。
「菊田」の言い方好き。

西島秀俊さん。
竹内結子さんと同様「主任」の言い方が好き。
ほぼ玲子のわんこ。
健気で報われない男好きです。

大沢たかおさん。
アクションシーンかっこよかった。倒すと言うよりも殺す目的の暴力。ブチ切れ嫌いじゃない。
キスシーンや車のシーンも好きすぎるし、刺青かっけぇとしか言いようがない。
最後の方のシーンも微笑みが尊い。
優しい顔して急に暴力的になるギャップが性癖を付き過ぎている。紳士からの豹変。

伏線というかヒントをかなりくれるので先が読めたり最終的な犯人はわかってしまうかも。

インビジブルレインとのことで雨のシーン多め。



⚪以下ネタバレ



玲子と牧田が結ばれるバットエンドみたいなハッピーエンドがみたい。
似た経験というか闇があるからこその玲子が牧田に縋ってしまったところがいいなぁと。
玲子が菊田に自身の経験を言えば菊田は絶対受け入れてくれるだろうけどそこまではいかないよね。

牧田は柳井の妹の彼氏もとい龍崎組の小林を殺したわけだけど、そこは小林の柳井に対する暴言が自分自身にも重なり腹を立てたからであって完全悪な殺しではないと思ってしまったから牧田の人生を思うと悲しい。

牧田の舎弟川上は基本怪しかったし何とかして牧田を上にあがらせようと画策していたのが目に見えていた。正直頭が悪すぎて足を引っ張り、最後には牧田が庇ったとはいえ、玲子ではなく牧田を刺してしまうの本当にポンコツ。

牧田の刺青越しの玲子たまらん。

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
ある雨の夜、暴力団・龍崎組の下部構成員・小林充の刺殺体が発見される。遺体の状況は別の2つの暴力団員殺しと共通性があり、捜査一課では連続殺人として組対四課と合同の大掛かりな捜査会議が行われる。しかし、単純な暴力団内の抗争と見る組対とそれに疑問を持つ姫川・日下率いる捜一は対立し、別々に捜査を進めることになる。

その会議後、姫川は小林殺しの犯人は「柳井健斗」であるという密告電話を受けるが、それを捜査しないようにと上司たちに告げられる。柳井は9年前に殺害された柳井千恵の弟だった。警視庁は千恵に性的虐待を働いていた姉弟の父に容疑をかけ追及したが、父は否認したまま署内で拳銃を奪い自殺、しかも死後、容疑は誤認で真犯人は千恵の恋人だった小林ではという疑惑がもち上がった。上層部はこの事件を封印していたが、柳井が復讐で小林を殺したとなれば、この不祥事が世間に明らかになり警察への信頼を揺るがす事態となる。自らの保身を考える長岡刑事部長が、今回の事件を暴力団抗争として処理するようにと和田捜査一課長らに圧力をかけていたのだ。敬愛する和田の進退にも影響することから、橋爪、今泉ら上司たちもこれに追随せざるを得ない。反発する姫川は、自身の班の部下たちを巻き込まないよう、単身捜査を始める。

一方、龍崎組の若頭補佐・牧田勲は若頭・藤元の組への裏切りをひそかに追及しながら、連絡のつかなくなった柳井の部屋を訪れたところで姫川と出会う。牧田は不動産会社の社員と身分を偽り、柳井を探す姫川と連絡を取り合う関係になる。そんな中、藤元が何者かに射殺され、連続殺人は4人目となる。やがて、牧田と会っていた姫川、そして菊田は彼の正体を知る。牧田が姫川を抗争に利用していると考えた菊田は彼の元に乗り込むが、姫川への男としての思いを見抜かれ、挑発される。姫川は牧田に柳井との関係を追及し、柳井が情報屋として牧田との付き合いがあったこと、彼が藤元の情報を調べていたことなどを聞き出し、取引用の偽名口座番号を手に入れる。牧田は姫川が抱える心の闇ゆえに自分に惹かれていることを指摘し、二人は雨に打たれる車の中で体を重ねる。姫川を追ってきた菊田は、その情事を、揺れる車を離れた場所からただ見つめるばかりだった。

姫川の単独行動は長岡の耳にも入り、事件の捜査から外されてしまう。諦められない姫川は勝俣に柳井の口座番号を託し、その調査でアジトが判明する。しかし、柳井はその場所で、一連の殺人が自分の単独犯行だという遺書を残し、遺体となって発見される。ここで姫川の部下たちは彼女に捜査指示を求め、その下に一致団結した姫川班は小林殺しの真実に至る。柳井は牧田の協力で小林に刃を向けたものの殺すことができず、その様子と彼の家族を侮辱した小林の態度に過去の心の傷を抉られた牧田が、自ら小林を手にかけたのである。姫川は独りで牧田に会い、出頭するよう説得する。だがそのとき、牧田の部下・川上が刃物を手に襲いかかり、牧田が刺される。小林を除く一連の殺人は、牧田に心酔するあまり、彼を目の敵にする藤元ら邪魔な者たちと柳井を殺し、全てを柳井の犯行に見せかけようとした川上の暴走によるものだった。牧田は泣き叫ぶ姫川の腕の中で、微笑みながら動かなくなってゆく。

事件はそのまま隠蔽(いんぺい)されるかに見えたが、和田が記者会見の席で9年前の事件と連続殺人の関連を暴露し、不祥事の責任を関係者全員が負うと発言したことで長岡の企ては崩される。姫川班のメンバーはそれぞれ所轄に異動となり、彼らの4年6か月の歴史は幕を閉じる。青空の下、異動の挨拶を交わした菊田と姫川はそれぞれの場所へと向かってゆく。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
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