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ゼロ・ダーク・サーティのKeNのレビュー・感想・評価

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)
3.4
BSプレミアムシネマの録画にて。初見。

オスカーに輝いた『ハート・ロッカー』や最新作の『デトロイト』で知られる女流監督キャスリン・ビグローが、ビン・ラディンの隠れ家発見に至るまでのCIAエージェントたちの奮闘ぶりと、ネイビーシールズによる殺害作戦を描いた作品。
実話をもとにしつつも かなり脚色されているようだし、ちょっとばかり冗長に感じられしまうところもあるが、作戦実行後の事後処理などのきめ細かな描写は妙にリアルで、さすがはビグロー監督の作品という感じがする。
ただ、未だにアルカイダという組織の全容が分かっていない以上 致し方ないが、“アメリカ側=正義”或いは“被害者”のような一方的な視点のみで描かれているこのような作品で、こういう歴史的出来事を“史実”として見てしまうのは とても危険な気がする。
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