クルードス

ゼロ・ダーク・サーティのクルードスのレビュー・感想・評価

ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)
3.9
オサマ・ビン・ラディン捕獲暗殺を目指して執念の調査をするCIA女性分析官の実話。
今回、久し振りに再観賞。

こういう話って、アメリカのプロパガンダ映画になりがちだけど、さすがキャスリン・ビグロー。
アメリカ側の拷問場面や襲撃場面は容赦なく描いてるので、とてもいいバランス。

女性分析官であるマヤが調査を続ける中、同僚が離脱したり殺されたりして、自身もターゲットになっているのに、最後まで意地でやり遂げる姿は単純にすごいが、どこか狂気じみている。

でも支局長の部屋のガラスに、アジトを見つけてから過ぎていく日にちを毎日ペンで書いていく下りはクスッと笑える。
あんな部下がいたら、上司も大変だよなあ(笑)

マヤの最後の涙は、仕事を完遂した感動によるものだけには見えず、それに対する説明もなく映画がスパッと終わるのも良かった。

マヤさん、あそこまでの事を成し遂げたその後の人生はどうなるんだろう…?