結湖

かぐや姫の物語の結湖のネタバレレビュー・内容・結末

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

竹取物語でした。
評価が高いのがちょっと意外です。
まぁ、こんなもんじゃないのかと。
新解釈を期待して観たので、普通の竹取物語だったなぁ、ぐらいにしか感じませんでした。
作画は今までにない手法で興味深かったのですが、姫の等身が安定してないといえばいいのか、急にものすごく幼く見えたりして、成長してるのかしてないのか、なんとなく入っていけませんでした。

姫が自分の意思を強く主張して挫折、主張して挫折、を繰り返すけど、でも、結局のところ姫はなにも言わない。
そのうち、月へ帰ることになっちゃった!
好きな人じゃない人との結婚が嫌で助けてっておもわず言ったの!
そしたら、月から迎えに来るって!
本当に好きだった人は、とっくの昔にほかの人と結婚してて私のこと助けてくれないし!
(でも、夢でアバンチュールできたからよかったけど。)
でも、帰りたくない!
だって、月にいたときもこっちのがいいなって思ったもん!
そしたら、こっちに送られちゃって……
こっちは生きてるからいろいろ大変なこともあるけど、感情もない月の世界より断然こっちのがいいもん!

なんとなく、姫の感情の起伏についていけませんでした。
だったら、ほかになんかなかったのかい、姫よ…
いまいち姫に感情移入できなかったのが、達観しておとなしくなると思えば、急にハイテンションになったりして、押し付けられて嫌なのはわかるんだけど、成長してるなって感じがしなかったから。
で、結局、そのまんま月に帰ってしまったとしか思えなかった。

だけど、月からのお迎えのシーンは荘厳さの中に有無を言わせない恐怖があって、とても異質でよかったです。
そりゃ、感情爆発できる世界のほうがいいよね、生きてるってすばらしいよね!と思わせる説得力がありました。

全く感動できないわけでもないけど、ものすごく良かったとは思わなかったです。
結湖

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