バナバナ

中学生円山のバナバナのレビュー・感想・評価

中学生円山(2013年製作の映画)
3.5
冒頭から中学生男子の妄想爆裂です。
ヌーブラと白いパンツ姿の女性陣に囲まれて踊る、変なダンス。
男子中学生ってこんな妄想を考えているのかもしれませんが、
この脚本を書いたのは40代の宮藤官九郎。
あんた、まさか、まだ普段からこんな妄想抱いてるのか!?と疑ってしまいましたw。

下井辰夫役の草なぎくんがすごい!
SMAPの中でドラマの主演張れる様になったのが一番遅くて、今までほとんど良い人キャラをやってるけど、たまに任侠の役やっても凄みが出せるという(今はホームセンターのCMで、なぜか任侠物やってますね)、ちょっと実像が読めない人。
そんな、草なぎくんの“謎”な雰囲気がよく生かされている役でした。

主役の平岡拓真くん、撮影当時も15、6歳くらいだったのだろうけど、彼の人格形成はこの作品に出て大丈夫だったのだろうか?
ちょっと心配になりましたw。

そして、仲村トオル。
『愛の流刑地』でも、妻に浮気される真面目な夫役だったですけど、
この作品に出てくる韓流スターはちっともイケメンじゃないし、
仲村トオルの方が絶対にいいじゃないですか!
まあ、正義の味方のコスチュームは似合っていたけれど、
『愛の流刑地』といい、この作品といい、なぜこの人に寝取られ男の役が回ってくるのが、いつも意外です。
わざとギャップを狙っているのかな?

“中学生円山”に必殺技が一つも無いところが笑えました。
でも、冒頭で円山くんが白パンツ一丁で踊っているところを見て、
要注意人物に入らなかったのでしょうか?
「中学生男子なんて、そんなものだよ」と共感していたけど、本当は近くで見張りたかったとか?
そこら辺、もうちょっと踏み込めそうだったけど、踏み込んだら暗くなっちゃうから避けたのかな?と思ったり…。

クドカンは連ドラの方が面白いと思うけど(『ごめんね青春』も、いつも時間オーバーになります、と言われて、毎回第一稿よりもかなり脚本の内容を削っていたそうです)、まあまあ面白かったです。
バナバナ

バナバナ