すずき

マチェーテのすずきのレビュー・感想・評価

マチェーテ(2010年製作の映画)
3.5
3年前、妻と子をマフィアに殺されたメキシコの警官マチェーテ。
現在は、テキサスで不法移民の日雇いとして生きている。
ある日、メキシコ移民の弾圧を公約にするテキサス州知事候補マクラフリンを暗殺しろ、という依頼を受ける。
だがそれは、逆に暗殺されかけた事をネタに、票を集めるマクラフリン側の自作自演だった。
罠には嵌められたマチェーテは、警察に追われ、メキシコ移民地下組織に匿ってもらい、上院議員とそのバックの麻薬組織への復讐を開始する…

映画界No.1の顔面インパクト、ダニー・トレホを主演に、従兄弟のロバート・ロドリゲスが監督したハチャメチャ・アクション。
元々は「プラネット・テラー」内の、嘘映画予告編だったが、ホントに作っちゃった。

映画の雰囲気は、「レジェンド・オブ・メキシコ」に凄く近い。
シンプルな復讐譚…になるはずが、様々な組織、色々な立場の人達が登場し、複雑な様相を呈してくる。
んでクライマックスにはメキシコ人が大挙して暴れまわり、「メキシコ万歳!」な内容だ。
個人的には、単純なストーリーで、アクションだけを見せた方がいいんじゃないかな?と思うが…。

バイオレンス&グロ、そしてバカバカしいアイデアをプラスしたアクションシーンは、この監督の真骨頂。
個人的には、「ある物」をロープ代わりに、病院の窓から脱出するシーンが好き。
クライマックスのメキシコ人が入り乱れる大乱戦も面白かった。メキシコ人の改造車、何故か上下に揺れまくってて走りづらそう。

ミシェル・ロドリゲス、「ワイルド・スピード」の時には思わなかったけど、この映画では魅力的。
もう一人のヒロインのジェシカ・アルバもそうだけど、タンクトップ姿がエロいっす。

ラスボスのセガールも意外にハマってるけど、大したアクションが無いのは残念。
日本刀vsマチェーテとか面白くなりそうなんだけど、イマイチ爽快性に欠ける剣戟。
セガールが全面的に悪いわけじゃなくて、上手くチャンバラの殺陣を撮れなかった監督の責任だけど。