あーさん

Disney's クリスマス・キャロルのあーさんのレビュー・感想・評価

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有名なディケンズの小説"クリスマス・キャロル"。幽霊が出てくるとかストーリーはなんとなく知っていたけれど、ちゃんと読んだり映画を観たことはなかった。
クリスマスも近いし、観てみようかな ♪ と思ったのだが、思っていた感じと少し違っていた。

"Disney" と付いているけれど、思いきり大人向け。特に、主人公スクルージのビジュアルがめちゃくちゃ怖くて気持ち悪い。。(小さい子が見たらトラウマになりそう…)アニメーションもリアルで、あんまり好きな絵柄では…。

とにかく序盤からケチで冷血で守銭奴の金貸しスクルージの人の悪さがこれでもかと描かれて、辟易する。
ここまで酷い人もいるのかな、、とげんなり。
その後も、スクルージが過去、現在、未来の自分の姿を精霊達に見せられ、たっぷり懲らしめられる姿を目にするのだが、いかにも他罰的でキリスト教っぽいなーと。。

確かに子ども時代は不遇だったけれど、若い頃のスクルージは良心も恋する心もあったのに、なぜこんな風になってしまったのか。。

それが、、最後の最後にスクルージが改心してからの気持ち良さ!
何これ?おかしくなっちゃったの?と思うような変わりように、思わず笑ってしまう!

そうか、、これを伝える為にスクルージの悪どさを強調し、現実をわからせて…の部分をとても丁寧に描いていたんだな、と腑に落ちる。

なるほどね〜

観終わった頃には、貧しくとも家族仲良く身を寄せ合って笑って生きるのか、お金持ちだけれど孤独で寂しくいつも世の中や周りに腹を立てながら生きるのか、、
人は誰でも生き方を選べるはずなんだ、と納得する。

"情けは人の為ならず"という言葉が自ずと浮かんできたなぁ。。

人の気持ちに鈍感で、自分の保身や目先の利益だけを追い求めていたら、足元すくわれるよってことだね!
結局、人の為と思ってやっていることが自分に返ってくる。。そんな生き方の方が、実は自分も周りも楽だし気持ち良いんだ、とスクルージが自分で気づけて良かった。


年に一度はこういうのを観て、自戒するのも良いのかも。。


"クリスマス・キャロル"はたくさん映画化されているので、他のも観てみたいな。
おススメ、あれば教えて下さい♪
あーさん

あーさん