あーさん

かがみの孤城のあーさんのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

観たかったけれど、機会を逃していた作品。金ロー、ありがとう!😊

とても良い作品だから、子どもだけでなく大人(特に子どもと触れ合う機会がある人)も観た方がいい!とあるフォロワーさんの熱いレビューを読んで。

確かに学校に行けない7人の中学生の物語なのだが、そこに関わる大人達も無関係ではなくて、子どもの親、教師、カウンセラーの関わり方も描かれている。(良い意味でも悪い意味でも)

私も自分の子が主人公のこころちゃんのような状態になり、どうしていいかわからなかった日々を思い出す。
動揺、不安、焦り、落ち込み、責め、怒り、、様々な感情が湧き上がり、気持ちばかりが上滑りしていく。毎日のように、母や相談室に電話していた。思い出しても本当に辛い時間だった。。
とにかく毎朝欠席の連絡を学校にするのが辛かった。"今日は行けそう?"聞かないわけにはいかないその言葉が虚しくて、私もどこかに逃げ出したい。。そんな気持ちになったのも一度や二度ではない。通学途中で電車に飛び込むかもしれないから、とカウンセラーの先生に言われて学校までしばらく着いて行ったこともあった。

理解してくれるまでこころちゃんのお母さんがちょっと冷たい気がしたけど、こころちゃんがどうして辛いのか親に言えない気持ちもわかるし、お母さんだって言われないと状況がわからないのもわかる。
一番辛いのは本人だから、、その頃の私もそう思ってあちこち奔走し、とにかく待ち続けた。

不登校になるきっかけって、その子それぞれだから、何か処方箋があるわけではない。
いじめだったり、親の期待というプレッシャーだったり、ちょっとした発言で友達から浮いてしまったり、勉強についていけなかったり、、誰にでも起こりうることなんだと思う。
うちの子の場合引き金になったのは受験だったけれど、理由はきっと一つだけではなく、複合的なものだと思っている。ずっと良い子でいることに疲れてしまったのかな、と。人の気持ちを汲み取る優しい子だから、私も無理をしていると気づかなかった。。(私も実家で同じ役割をしていて辛かったのにもかかわらず😣子どもの立場と親になってからの視点は変わってしまう…)

内容が内容だけに暗くて重いだけなら嫌だな、と思っていたけれど、一人一人の子のキャラクターが個性的で、7人の中学生(学年はバラバラ)それぞれの関わりが(少々テンプレな感じもありながら…)、話に膨らみを持たせていたように思う。
辛いけどそれは自分だけではないんだ、かがみの孤城に集められた7人の仲間も闘っているんだ、という一体感が上手く作用して、"実は同じ学校だけど時系列が違う"という設定も、ラストに向けてお互いが助け合うという壮大な仕掛けも、意外性があって胸熱だった。そして、リオンくんの姉のエピソードも。。😭

ミステリー要素もありながら、ラストは前向きな気持ちになれる展開で、躊躇せず観て良かった。

人生も点ではなく線で捉えれば、大きな視点で向き合えば、何とかなるのだ、と思う。
いつも母が私に言ってくれたのが、"人間万事塞翁が馬" 。母自身の人生は後悔ばかりだけれど(でも転んでもタダでは起きないすごい人だとも思う!)、時々良いことを言ってくれる笑 本当にそうだと思う。

心がすり減っている時に寄り添ってくれる人がいたら、本当に救われるよね。
今、暗闇の中で一人ぼっちだと思ってる人も、そうじゃないよって言いたい。
仲間はいるし、寄り添ってくれる人も必ずいる。
疲れたら休めばいい。焦らずに、少しずつ。
人生は長いのだから。。







色々あったうちの息子も大変な時期を乗り越え、コロナ禍を経てこの春に大学を卒業し、無事社会人になる予定だ。
これからもきっと数えきれない試練が待ち受けているだろうけど、沢山の事を学んで大きくなっているから何とかなるはず。。
まだまだ心配は尽きないけれど、とりあえずそれは横に置いといて。

心からのエールを送ろうと思う。



あなたは、もう大丈夫🙆‍♀️🙆‍♀️🙆‍♀️
あーさん

あーさん