カテリーナ

許されざる者のカテリーナのレビュー・感想・評価

許されざる者(2013年製作の映画)
3.7
厳しい寒さが一層貧しさを際立たせる

日本の北国の貧しさが痛々しい映画でした
始めから終わりまで明るいシーンは無く
ただひたすら白い雪景色の中に辛い生活しかありませんでした
なんの為にこの映画を撮ったのでしょうか?
貧しさと寒さしか私には残らなかった
それは見終わったそれぞれの心の中に答えが出るのかもしれない

この映画の中で許されない人は誰ですか?
弱い娘に斬りつけた兄弟ですか?
村を権力で牛耳る男ですか?
金の為に嘘をついた少年と老人ですか?
仇打ちの為に何人も殺めた男ですか?
そしてその答えの先に何が見えるのですか
私は知らない内に多くの物を求め過ぎたようです
そして考えることを拒んだのかもしれません それはこの作品の
持つ温度の低さに心が凍えてしまったから…

柳楽優弥君は最後まで誰だかわかりませんでした アイヌになりきってましたね
カテリーナ

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