広島カップ

パシフィック・リムの広島カップのレビュー・感想・評価

パシフィック・リム(2013年製作の映画)
3.5
怪獣とロボットを勿体を付けないで終始テンコ盛りで観せて来る。デル・トロ監督の日本愛が菊池凛子の黒髪ショートを見ても良く判る作品です。
監督は本当は日系メキシコ人で本名は"デル太郎"なんじゃないかと思う。

怪獣達を退治するイェーガーと呼ばれるロボット達はジャイアントロボのような遠隔リモートコントロール型ではなくて人馬一体型。人が乗り込んで操作をし、しかも二人が必ずペアで乗るというもの凄く運転スキルの要求される物。
加えて重心が上半身に偏っていて安定性よりも腕力を重視するいかにもアメリカ型のロボット。
アイデアは日本で描写はアメリカというハイブリッド型怪獣映画。

日本でもアメリカでも怪獣がどこからやって来るのか?という辺りは製作者の大きな問題のように感じるのだが、本作の次々と現れる怪獣達はなんと海底の割れ目からウジャウジャと湧いて来るのがユニーク。しかも時を経るに従ってそのパワーが段々と強くなって行き人類を苦しめるという、理屈を超越している所がいかにも怪獣映画という感じがして頼もしい作品です。
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