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死霊のはらわたのkeeper7のレビュー・感想・評価

死霊のはらわた(2013年製作の映画)
3.1
約6年ぶりに鑑賞。
オリジナル版のブルース・キャンベル、サム・ライミ、ロバート・タパートらがプロデュースした正統リメイク。
今回はオリジナルにあった爆笑(笑)演出を排除し、シリアスな作風で仕上げている。
ストーリーも男女が山小屋にバケーションでただ楽しむだけに訪れるだけでなく、その中の1人の女性ミアが薬物依存症でそのリハビリ目的がメインという理由づけがなされている。
そのため山小屋で起きる恐ろしい事象が現実なのかミアの薬物依存の影響によるものなのか?という「エクソシスト」に通ずる観客にミスリードをさせたり本当はどうだったのか?と観客に投げかける仕様かと思ったら全然違った。めちゃめちゃストレート。

全体的に悪くない出来なのだが、自分は満足できなかった。
所々オリジナルを踏襲するシーンなどあるが肝心な怒号の死霊の宴感があまりない。
編集やカット割りの効果によるかもしれないがオリジナルは矢継ぎ早に死霊が襲ってきて息をつくヒマもない感じがよく出ていた。
だがリメイクの本作は死霊を一体やっつけて、休憩。また一体やっつけて休憩って感じ。
最後のラスボス対決はあって良かったが、手首ブチブチはいらんだろ?

シリアスになった分、滑稽にならない様にし過ぎたためオリジナルが持っていたスピード感や勢いが希薄になってしまった印象。
ブルース兄ぃが初めリメイクを渋ったのもわかる。

しかしリメイクでありがちな大失敗作ではない。そんじょそこらのホラーよりはグッド。

Groovy!
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