群青

モンスターズ・ユニバーシティの群青のレビュー・感想・評価

3.3
マイクとサリーが親友になるまでの話。


サリーが前作から180度違った性格でおおっ!ってなった。生まれ持った能力と生まれ持った家系で我が物顔のサリー。いけすかねえな笑
一方努力家で昔からの夢をやっと叶えモンスター大学に入学したスエゾー。じゃなかったマイク。こちらも前作と比べて勤勉。友達に前作で敵となるランドールが友達だったりして何もかも正反対。まあ若気の至りってことなんかなあ。

そんな対照的な二人がどうやって仲良くなるの?って思ってたら案の定、サリーが窮地に。


アメリカの大学生活ってのがよくわかるよなぁ。やっぱりヒエラルキーが出来てしまうのはどこの国も同じ。サリーとマイクの関係は正にジョックとナード。ナード側の僕としてはこれはマイクを応援せざるを得ない。でもマイクは本当にすごいと思う。俺なら歯向かわない。存在を消して事なかれにするようなもんだがマイクはしっかり反抗する。しかもマイクは勉学を惜しまない。自分の得意不得意が分かっているから。だからこそのキャンプかどこかでの集団絶叫のシーン。凄かった。演出でいくらでも怖くなるね!

話の肝はマイクの怖くなくて怖がらせ屋に向いていない問題。出会うみんながマイクは無理でしょ、だって怖くないもん、とか言う。
そんなん言うけどさ、ハッキリ言って一つ目で緑の奴が子どもの時にクローゼットからでてきたらめっちゃ怖いと思うよ、いやマジで笑
俺なら間違いなくしょんべんちびるわ笑
よく考えたら前作の着地もそれ、怖がらせ以上に難しいスキルが必要だけど大丈夫かなとか思ったり。怖い姿してるのに笑わせないといけないとか^^;

まあ話は置いておいて、生まれ持っていた者と持ってない者。持っていない者は分相応に生きなければいけないのか、というところに話がつながっていくのだが、そんなに重く感じさせないのがピクサー。でもしっかり回答も出していてそれがサリーとの絆だったりラストの写真だ。
自分の置かれた環境でできる最善のこと。それを逃さずしっかりやりきればチャンスはやってくる。
頑張る人とこれから頑張らなければいけない子ども。どちらの背中も押してくれる秀作だわ。
群青

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