オーリーズウェー‼︎
成績のみが求められる一流大学で、問題児トリオが巻き起こす騒動と、熱い友情を描いたヒューマンドラマ。
汚れつちまつた大人になった自分にとって、インド映画が持つポジティブな空気はちょっと眩し過ぎる、そう思って敬遠していました。
本作についても、皆様方の高い評価を見て、気にはなりつつ、「いや、まだ早い。3時間は長い。あと肩が痛い…。」などと先送りにしていました。
やっとの事で心の準備が整いました。今日は時間がある。肩も痛くない。
勇んで観始めたところ、少しイヤな予感。ド直球な感情表現と、突如差し挟まれる歌唱。コミカルな場面ではコミカルに、悲しい場面では悲しく、あっけらかんとした効果音やBGM。
果たして体力は持つのだろうか…。昨日観たホーリーマウンテンと高低差があり過ぎて耳がキーンとならないのだろうか…。
…泣いてました。計3回は泣きました。
喜怒哀楽がギュウギュウに圧縮されたストーリー、素朴な伏線回収、真っ直ぐなセリフの数々、役者たちの澄んだ眼差し。
お気楽な展開でも、地に足のついた映画作りには確かに血が通っていて、観客を何としても満足させてやろう、という誠意を感じました。
結局、内容について何も触れてませんね。
自分のクダクダしい小理屈なんて要らないですよ、本作は。…言い訳ですけどね。
自分の過去を振り返って、余所事に出来ない部分も大いにあり、思う存分にハートを揺さぶられてしまいました。ファルハーンと父親のシークエンスとかもう…。
…今まさに自分に言い聞かせております。
大丈夫、今後のレビューは、きっとうま〜くい〜く♪