ショウコ

アンチヴァイラルのショウコのレビュー・感想・評価

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)
3.8
アイドルの筋細胞を培養した「お肉」を食べてます🍴顔写真つきでお店に並ぶパックを見せられるといい感じに食欲が消えていく。でも変態行動として描かれるのではなく、みんなにとってはそれが当たり前でありビジネスにもなってる世界でした。憧れのスターと同じ病原菌を注入し、同じ苦しみにのた打ち、死を予感する事もまた喜び…

物語はサスペンス。変態性に追い付くのがやっとで言葉少なさが非常に解り辛いです。白を基調とした近未来表現が美しく、対比の様に肌のシミや血が極端に強調されて醜く見える。漂白されたみたいな社会だからこそ、そこに住む人達は忌むべきものとされる嗜好や汚いものを求めるのかも…🤔
主人公はSクラスの上級者ですが一体化したいという願望には共感できなくもない。好きな子の体操着やタテ笛をあれこれした事がある方にはきっとハマります…?



特殊能力が使えたら良いなーって「もしも」を映像で実現するのが映画なら、自分の特殊な嗜好を隠さずに済む様な未来を映像にするのも映画ですよね🎥倒錯は時代によって変わる。昔はオーラルセックスもド変態と見なされたんだそうな。現代では「まだ」理解されないサイコ趣味だってごく普通の事になる可能性は大いにある…なぁんて時の流れを思ってみたりした

注射針がめり込みぷつっと突き抜ける接写や痛い表現、エグエグな有機体(ラスト必見!)が出てくるので苦手な方はご注意を…
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