しろくま

武士の献立のしろくまのレビュー・感想・評価

武士の献立(2013年製作の映画)
3.3
《余計なことするな。この古狸めが!》
〝しょせん料理など女子どもの仕事。なんとつまらん役目だ。包丁侍とは〟〝自分のお役目をつまらないと思っているから、つまらない料理しか作れないのではありませんか〟

料理に使われた食材を言い当てることができる優れた味覚と腕を持つ春(上戸彩)。加賀藩の料理方の舟木伝内(西田敏行)に見込まれ〝息子の嫁に〟なったのはいいけれど…。息子の安信(高良健吾)は、城下でも指折りの剣の使い手なのに、料理の腕はイマイチで…。安信の作った激マズ料理に手を加えて美味しくしてあげたのに、腹を立てるプライドだけは高いダメ夫。〝内助の功〟と言えば聞こえはいいが、妻に頼りっぱなしって感じで…。そんな頼りない夫を健気に支える春の叱咤激励の甲斐あって、昇進のチャンスが巡ってくるが…。

鹿賀丈史さんが出演されていたので、最終選考の料理対決は〝料理の鉄人〟のような壮絶なグルメバトルが繰り広げられるって期待していたら、まさかの…。途中から、加賀藩のお家騒動に巻き込まれて、迷走してしまっている感じがしないでもないが、これが実話だから仕方がない。激動の時代をどう乗り越えたかというヒューマンドラマだったのね。

視聴メモ:2023.04.20/073/図書館DVD
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