宇宙人ポールが好きで、グレッグ・モットーラ監督作品を借りてみた次第です。宇宙人ポールも良かったしスーパーバッドも良かったし、これも良かった!というかこれが一番好き!
何故なら青春で主人公は内気な方で、舞台が田舎の遊園地ということ!
つーか最初!DVDを入れて始まるメニュー画面の80年代っぽいのがもうシャレオツ過ぎる!最初でガツンときましたわー
ストーリーは主人公ジェイムズがお金を貯めるために遊園地でアルバイトをする。そこで出会うエマという女の子に恋をする、というもの。
あまずっぺー!笑
田舎の遊園地ってことで派手なアトラクションはない。んで中にあるアトラクション自体もしょぼい。
投げても一等にならない投げ縄。帽子を落とさなければならないのに落ちないように接着されている的当て的なゲーム。
景品は当然しょぼい笑 しかし当てられても経営的に困るのでできるだけ当てない方針笑
ぶっちゃけインチキなんだよね笑
良いところはないのだが、田舎だからだろう。夏のシーズンは近隣の人たちが来るようでそこがまた他に遊びはないんだよ、っていう物悲しさが伝わってくる。
そこで働く若者もそれがわかっているのか仕事に力が入らない。
このやる気のなさ!笑
そこで背伸びをする主人公たち。田舎にしかわからない独特な雰囲気でそれが良かった。
童貞主人公はジェシー・アイゼンバーグ。顔と佇まいだけであまずっぱさ3割り増し笑
こういう役ははほんとハマってるなー笑
そして気になるお相手はクリステン・スチュワート。トワイライトは見てないけど顔は知ってるぞー
端正!綺麗!でしかも良い子!
この子の良さ、つまり良い子なので何とかしてゲットしたい。その気持ちが物語の推進力になってる。
でもその子には何やら影がある模様。
ここら辺も若者にありがちな、落とし穴から逃げられないのよ的なやるせなさでこれまた甘酸っぱい。
他にも気弱な先輩インテリや精神年齢低すぎな幼馴染み、どこかズれている遊園地の園長さんなどなど、どれも魅力的。
魅力的な、っていうのは人間的に素晴らしい、とかじゃなくて人間臭いってこと。
特に園長さんの最初変な人と思いつつ実はしっかりした人っていうのが良かった。スーパーバッドでも刑事役をしていたビル・ヘイダーさん。相変わらずヒゲがお似合いだ笑
んで唯一都会の匂いを知っているのが遊園地の設備士であるコンネル。こいつがくせもん。バンドマンでヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードと知り合いらしい。
この都会の匂い、というだけで他の田舎もんより数倍かっこよく見えるずるいヤツをライアン・レイノルズが演じている。
…ことごとくキャスティングが素晴らしいわ笑
詳しいストーリー展開は伏せるが、エマとの恋の行方はジェットコースターチックでハラハラドキドキした。やばい!というところでもジェイムズがしっかりしてるから良かったけど固唾を呑んじゃったよ笑
そしてやはりヴェルヴェット・アンダーグラウンドが卑怯だ笑
自分はそこまでヴルヴェッド凄い好き!ってわけじゃなかったけど映像に乗せられると強力だわ笑
一気に好きになった。
あとは細かいところなんだけど遊園地のアルバイトは職場によって制服というかTシャツが違う。主人公とエマは小ゲームコーナーでGAMES GAMES GAMESって書いてあって。
これがなんだか気になってきてラストにはめちゃくちゃセンス高く見える不思議笑
他の人のレビューでもコメントを書いたがめちゃくちゃほしい!
曲や服やら映像の節々の芸の細やかさが可愛くて田舎っぽくて寄る辺なくて。これが普通の青春映画の域を出ている要因だと思う。まあ最終的にはクリステン・スチュワートが可愛いおかげなんだけどね笑
ということで個人的には草食系男子の青春ムービーとしてはこれは大分オススメ!