群青

劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴの群青のレビュー・感想・評価

1.9
ゲームを一応TRUEまで行き、アニメも視聴。

バタフライエフェクトがめちゃくちゃ好きな自分にとってはとても楽しめる作品だった。バタフライエフェクトよりいいのは、ゲームによって自分も主人公オカリンの気持ちになれるというところだ。自分だけ同じ時間を何百回も往復し、それでも逃れられない運命に絶望する。ついに選択した世界線でも周りのキャラ達の思い出も消さなければならない、そのトリガーが自分のコントローラに委ねられている。このシステムがなければ名作とは呼ばれなかっただろう。最初から最後まで伏線を一つつずつ綺麗して最初に戻るところは圧巻だった。アニメでも2クール使ってうまい具合にまとめてくれたし、EDで例のアレが入るのも良かったし、歌が2番になるなんて本当に演出が良かった。

後はオカリンとクリスのもうお前ら結婚しろよ的なラブラブも良かった。

それがあっての今作だが、結果から言わせてもらうと蛇足だった。

あのゲームは最初から最後まで緻密に構成されているからこそ面白いわけでそこからの新作となるとやはりパンチが足りない。

スペシャルなどのオマケ程度であれば全く問題ではないが映画となると難しかったと思う。ただ、オカリンとクリスのいちゃつきも見れたし、完全新作というプレッシャーの中ではまずまずのレベルだったと思う。
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