カテリーナ

永遠の0のカテリーナのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
3.3
感動する戦争映画
でもその真意は?

数ヶ月前に原作を読み終えていたので 映画を見る時にすんなりと話しが入ってくる 2回目でもクライマックスでやはり涙を流してしまった
新井浩文の狂気の中の優しさが滲んで見える演技を堪能 岡田准一への憎しみを越えた先の言葉にならない感情を表現して素晴らしかった。

が、


ドキュメンタリー監督の松江氏によると戦争映画としては今作は
あまり好きではないらしい
彼の映画を観る目に影響を多々受けている私はその事を見過ごせず
彼の話しに耳を傾けた
戦争は二度と起こしてはいけないと誰もが思っている
ならば、戦争映画とは感動するものでは無く絶句するものだと断言する。

今作の岡田准一演じる主人公は
現代人の思考を持った人間として描かれているところに違和感を感じ、まるで現代人がタイムトリップしてるようだと語る。


松江監督の戦争映画としてみるべき作品はこれだと言っていた
『ローンサバイバー』は
まるで戦場の疑似体験のように
骨の砕ける音や銃が当たって肉が撒き散らかされるなどの場面が非常にリアルに描かれている
そもそも戦争は悲惨なものだから
その映画を観た観客ひとりひとりが
もう二度とこんな悲惨な思いをさせたくない(したくない)と心に刻む
これこそが
本当に優れた戦争映画であると言っていた松江監督に共感したのは言うまでもありません。

でも正解がある訳ではないのです
どの映画が正しいとか正しくないという事では無く自分はどう思うか考える事が大事なんだと私は思います。
カテリーナ

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