ザック・スナイダー監督×DCコミック特有の暗くて重〜いノワール調ヒーロームービー。
長丁場になるぜ…腰据えて刮目せよ!
原作は漫画では初めてヒューゴー賞を受賞するなど、数々の賞を受賞したDCコミックの中でも評価と人気の高い作品。
のようなんだが、まぁ、アメコミ好きじゃなきゃ、きっと知らん…。
ま、それもそのはず、ヒーロー単体の物語ではなく、現実の世界や歴史にヒーローを存在させてみて、正義や平和とは?を問うストーリーなのだが、、
コレ、まず、いわゆるアメコミヒーローものとして見ない方が正解。
知られたヒーローじゃないし、ヒーロー達一人一人についても、すでに引退に追い込まれてたりして、世界や社会との折り合いの付け方や、自分の狂気との戦いになってたりするから、見ててハツラツとした気分になったり、憧れたり、清々しくなったりなんてことは一切無い!まったく無い!笑
そういうヒーローが見たいのであれば、MARVELのMCUにしましょう♪
本作のメガホンをとったのはザック・スナイダー監督で、前作の300スリーハンドレッドで培われたアクションとバイオレンス描写は健在。
特に格闘シーンでは、スローモーションを使ってしっかり動きを見せてくれるので見応えあり!
本作は、前半はロールシャッハ(マスクがカッコイイ!)が探偵の如くヒーロー狩りの犯人探しをしていくというミステリーやノワール調なんだけど、中盤以降、特にDr. マンハッタンの火星行きに突入していくあたりから、とっ散らかって雑に思えてくるのがちょっと残念…。
終盤に無理やりねじ込んだ割には全体の尺は長すぎると思うし、もうちょっとテーマを絞った上で、原作のエッセンスを抽出すべきだったように思う。
あれもこれもと欲張ってしまった感は否めないかな…。
監督はこの作品以降もDCヒーローに携わって、ザック・スナイダー×クリストファー・ノーランで、マン・オブ・ザ・スティール〜バットマンVSスーパーマン、ジャスティスリーグと続くんだけど、この御二人だと、ホント暗くて重くなるのがちょっとね…笑
でも、これだけ描き方や多様性に富んだキャラクターが存在する、アメコミヒーローって奥が深いなぁ。