ケンタロー

アクアマン/失われた王国のケンタローのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
4.0
DCEUシリーズ最終作となった名残惜しいモモアのアクアマン🔱 

オープニングからステッペンウルフの「Born to Be Wild」でらしさ全開!こんなにピッタリな楽曲無いわなw アクアマンというかかモモアらしさを表現するのにジャストな選曲だし、ジャスティスリーグのヴィラン/ステッペンウルフにも掛かっているという巧さ♪ モモアのアクアマンの凄味はやはり原作改変どころじゃないレベルでアクアマンのイメージをモモアに寄せさせたってことに尽きると思うのよね…。端正な顔立ちのブロンドの白人イメージだった原作アクアマンが今や完全にモモアのワイルドテイストが定着してんだものw

本作では、そんなワイルドさに加えて育児や王国統治に奮闘する姿が描かれており、無頼漢だった男が家族や民の守護者として大きく成長しているのが微笑ましい。

ストーリーは冒険アクションの王道とも言うべき流れで既視感ある部分が多い点は否めないけど、そこはさすがのジェームズ・ワン監督、飽きさせないシーンづくりが上手。

ソー&ロキを彷彿とさせるような、アーサー&オームの凸凹兄弟の共闘は笑いのポイントも多くて愉快だし、前作では噛ませ犬感が強かった宿敵ブラック・マンタも存在感が増してて良き。コスチュームのダサさも増したが…笑
DCEUあるあるで、ラスボスがピリッとしないのはもうご愛嬌だな😂

嫌味にならないレベルで、地球温暖化とそれに伴う異常気象とか氷床の融解による未知の病原菌の発生とパンデミックなど現実の環境問題を取り上げていたり、差別や分断、戦争が現実に起きてる時代に則している物語にもなっている。

トニー・スタークよろしく「私はアクアマンだ!」と高らかに全世界に名乗りを挙げたのに、これでモモアがアクアマンを卒業するのがホント残念でならない…。DCUでは新たに 🐺 “ ロボ ” 役に抜擢なんて噂もあるけど、ずっとアクアマン演ってほしいなぁ。