ケンタロー

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズのケンタローのレビュー・感想・評価

4.5
XYZ…「俺を呼んだのは、君だろ?」

そう!そのとーり!
あぁ…あの頃と変わらぬシティハンターだ😭

制作陣が標的(観客)を絞りに絞り、まさに冴羽獠の狙撃の如く見事に One Shot One Kill をやってのけたファンムービーの傑作!

シティハンターは北条司先生の原作マンガはもちろん素晴らしいのだけど、TVアニメに関して言えばストーリーよりも音楽/楽曲に映像が紐付けられているような、MV的に見ていた印象が強くて。今でもOP・ED曲は口ずさんでしまうし、しっかり映像も浮かんでいたりするけど、これはファンなら皆同じだろうw 

どの楽曲も好きだけど、中でも一番のお気に入りは『シティハンター2』ED曲「SUPER  GIRL」(岡村靖幸)でクセのある岡村ちゃんの歌声と、香がまるでファッション雑誌のように様々な表情を見せてくれる映像がたまらなく好きだったな〜😍 小学生だった自分にとって「シティハンター」の楽曲を含めたカッコ良さとオトナっぽさはとにかく衝撃的だった✨

ちなみに当時、もう一つ夢中になって見てたのがTVドラマの『あぶない刑事』なのだけど、和製ハードボイルド/アクション/コメディという作品スタイルは『シティハンター』と非常に似ているし共通点も多い。日本じゃ有り得ん銃撃戦など演出面の他、特に音楽面では当時のEPICソニーと組んで小比類巻かほるや鈴木聖美といったアーティストが挿入歌で参加しており、どちらの作品もシーンごとに流れるテーマや挿入歌が滅茶苦茶オシャレだった♪ 音楽的にも多様なジャンルやアーティストを見せてくれた両作品が共に日本テレビで、後年には再放送などもあって夕方に連続で視聴出来たのは夢のような時間だった💫

新宿のモッコリ獠ちゃんと、ハマのダンディー鷹山&セクシー大下からは大きな影響を受けてると思う…😂

話は逸れたが、そんな思い出深いOP・ED曲の数々が惜しみなく最初から最後まで『新宿プライベートアイズ』には散りばめられており、それだけでも高揚感が得られるし、もちろん主要キャラクターの声優陣が代わることなく声を充てていただけてることにはもう感謝しかない。

神谷明さんをはじめ皆さん20年ぶりの『シティハンター』とはホント思えない(※『エンジェル・ハート』を挟んでるから実質的には13年ぶり)

ストーリーはとてもシティハンターらしくて個人的には好き。そもそもシティハンターにはリアリティーや精緻な展開などは求めていないし(香の100tハンマーやモッコリ撃退トラップとか説明付かんからなw)、正直、リアリティーを追求したり、トガった作画をされても【コレジャナイ感】が出てしまう…と思っている。

強いて言えば…海坊主の扱いがコメディリリーフにかなり割り振られてるのがちょっと惜しいかな。でも豪快なプロレス見れたから、まぁイイか…。

若い世代の方からしたら、時代にソグってないセクハラ、ギャグ、古臭い演出と作画、リアリティーの無いストーリーってのが全部マイナスに感じるんだろうけど、不思議なもんでオールドファンにはこれらすべてがプラスにはたらくってね…。80年代のバブル感ある大雑把なストーリー展開、ドリフのコントのような定番のギャグシーン、コンプラなんぼのもんじゃい!なエロと下ネタ…。コレがなきゃ『シティハンター』じゃないのよ😂

エンディング、イントロ流れて引き絵でモノローグからの「Get Wild」と「Still Love Her(失われた風景)」は神でした…😭

19FEB19 🎞109シネマズ川崎 2D
12SEP23 amazon prime