もじゃ

ウォッチメンのもじゃのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2009年製作の映画)
4.0
誰がヒーローを見張るのか。

DCコミックの映画化。ヒーロー集団ウォッチメンの一人が殺された。ヒーロー狩りなのか?メンバーはどうする?
DCらしく暗い。作中でヒーローに対する色々な疑問が呈される。法を超えて何をしてもいいのか、力があるだけでヒーローなのか、人以上の責任があるのか。ヒーローにも下衆な奴がいるし、欲望はあるし、人間として悩む。
役者達はこれまでに大作の主演を張ってきたような面々ではない。それだけに人間として見ることができる。
映像は暗い内容に合わせて彩度の低い、色味の薄い映像。粗いわけではないけれど、暗所でちょっとはっきりしない部分はある。
構成としては序盤のヒーロー殺害以降、メンバー一人一人の過去が明らかにされていく。丁寧にエピソードを描いていくため上映時間は170分と長い。映画ではあるけれど、連続ドラマを見ている気分にはなる。
ヒーローは清いばかりではない、という作品。
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