鎌谷ミキ

ゼンタイの鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

ゼンタイ(2013年製作の映画)
3.9
【なんでもないものになってます】

『ゼンタイ』を含むオムニバス62分。演技ワークショップから作品を作ってるので、橋口亮輔監督の過去作の中ではインディーズ色強め。長回し多めなので、しっかり打ち合わせしたんだろうなぁ…

『草野球』
下ネタド直球…野球なだけに(?)そういうスタイルで話が進むのね。6人の男性の会話劇コメディです。ちゃんとオチつけてるよ(笑)

『コンパニオン』
今度は5人の女性メイン。男と女で会話内容がこんなに変わるのか!!ギスギスしてるのリアルぅ…

『発泡酒』
仕事終わりに居酒屋で飲もうとする男性四人組「発泡酒でしょ。安くて旨い」「酒はウィスキーだろ」これって人によるよねぇ…結局そんなオチかい(笑)今まではなんやったんや…

『レジ店員』
バックヤードの女性5人。うわー、シフトとか面倒くさい…めっちゃそういうリアルな雰囲気出てる。

『ゼンタイ』
やっとタイトル作品。流石だわ。カラオケでオフ会している"全身タイツ"の男女。人間の悲しみとか可笑しみとか。ギュギュッと。
「人間、まともなやつなんていない」少し長め。

『主婦』
何気に繋がってるんだけど、これは『ゼンタイ』直後。カラオケの別室にて。ママ友怖い…ねぇ、橋口監督、なんでこんなに女性の話はシュールなんですか…私どれも笑えない…

篠原篤くんがね、いいよね。『ボクたちはみんな大人になれなかった』のオカマ役も記憶に新しい。『恋人たち』とはまた違った不器用そうな役柄でね。

つまりはショートムービー集、です。ミニマムな世界の話大好きだから、もっと観たかった…主に男性メインの話がね。そんなに女性の陰湿さを出さないで…
鎌谷ミキ

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