カテリーナ

危険なプロットのカテリーナのレビュー・感想・評価

危険なプロット(2012年製作の映画)
3.3
フランスのミステリー
ちょっと意地悪くてへそ曲がりな印象
ストーリーが進むにつれて一筋縄ではいかない予感タップリでワクワクする
始めてのフランソワ・オゾン作品
評判通りの皮肉に満ちた それに反した明るい陽光が暗い気持ちにさせない
そのバランスが心地良い
教師としての立場や倫理観が少しズレてしまってる主人公は16歳の生徒が書いた作文に魅了され次第に常識を逸脱していく
自分の妻にもその作文をしたり顔で読ませたり
好奇心 は
なんとやっかいな人間の欲だろう
この映画は倫理観を問うものではないが私にはそこがどうしても見過ごせない
とはいえ
クロードという生徒役のエルンスト・ウンハウワー が美しい
彼に翻弄される 友人の
母親の気持ちがわかる
『少年は残酷な弓を射る』の主役の男の子かと思ったけど違う
もっと眼力があった
鋭くで冷たい
エルンスト・ウンハウワー は彼よりソフトで微笑みも柔らかい
それにしても
あの結末
あの二人のはにかんだような
企みを含んだ笑顔は
可笑しかった まるで悪戯っ子
やっぱりフランソワ・オゾン
一筋縄ではいかなかった
カテリーナ

カテリーナ