「彼らには独自の掟がある。1人が怒りを感じたら、全員で怒りを共有するのです」
なるほど!これは!面白かった!!
作り手と演者に敬意を表して、「面白かった」とあえて書かせてもらいます。
弟からのオススメ作品。
どんなもんじゃいと見てみたら。
主役は小人症のハンス?
そのほかに、結合性双生児、小頭症、下半身欠損、多毛症……etc.
所謂「グレイテストショウマン」に出てきた人たち=フリークス達 が脇を固め、健常者である男女が憎き悪役を演じる。
この物語の何が面白いって、そんな「フリークス」達が、自らのビジュアルを晒して単なる見せ物になってるのではなく、個々が演者としてちゃんと物語を回していること。
健常者な心優しきピエロや軽業師は物語を整理していく添え物であり、引っ張るのはフリークスたち。立ち塞がる健常者のカップル。
このカップルがまぁ〜〜笑い方が極上に下品で性格の悪さが滲み出ている。美麗な軽業師クレオパトラと、怪力自慢の大男。
彼らは、小人症の大金持ちハンスが相続した遺産に目をつけ、ある計画を練る。
ハンスに言い寄るクレオ。良いように使われるハンス。
「別れよう」と言われ、涙しながらも身を引く元カノ フリーダ。
このフリーダがほんっとーーに良い女でねぇ……「あなたが幸せならそれで良い。でも騙されてるのよ、目を覚まして」
必死の訴えも、有頂天のハンスには届かない。
ハンスとクレオの結婚式で、泥酔しながらハンスに暴言を浴びせるクレオ。フリーダの目には大粒の涙が。。😭泣かせたな〜!!
口では良いように言いながら、心底フリークス達を軽蔑するクレオと大男。
目を覚ませハンス…!この野郎、あんな良い女を蔑ろにして…!!
見る側の拳には力が入ることだろう
しかし、この作品のスゴいのはそこからだった。
ヒントは冒頭でチラッと述べられている。
ハンス、フリーダ、フリークスの面々、そして、クレオを待ち受ける運命—-
クライマックスのあの展開は、「いい意味で」ゾワっとしました。
そこが弟のオススメポイントだったらしい。
大仰なBGMやセットがなくてもしっかり伝わった起承転結。
91年前の作品。ビックリ…!!!