茶一郎

グランド・イリュージョンの茶一郎のレビュー・感想・評価

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)
3.6
『近くになるほど見えなくなる』

 いわゆるどんでん返しムービー。(一応)閉じた脚本。

 映像技術が発展した今日において、手品を映像で見せる難しさについては多く語られていると思います。が、今作はその難しさを敢えて『ありえねー』くらい大きいスケールの手品にすることで解決できているように思いました。

 ストーリー展開のご都合主義や、思い返すと『そんなに上手くいくかぁ』と思う点もあるのですが、ストーリー進行の早さやテンポ感によって鑑賞中は気にならなかったです。
「ソーシャルネットワーク」よろしくジェシー・アイゼンバーグの早口がストーリー進行のテンポ感に一躍買っています。

『近くになるほどよく見えない』とは劇中の手品師のセリフですが、よく言ったもので。今作も雑さとか荒さが見ている間は全く気にならない。
友人とDVD見るときに選ぶ作品としてとても良いと思います。
ツッコミ所を指摘する楽しさも含め

メンタリズム、なんでもありかよ
茶一郎

茶一郎