かえるのエリー

トランス・ワールドのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

トランス・ワールド(2011年製作の映画)
3.9
ジャケットが興味をそそり、長いことマイリストに入れていた作品。90分ほどで観られるものはないか、と漁ってて今日の鑑賞となった。こういう系だったか〜、うん、悪くない。





以下ネタバレ感想





笑いのないBTTF

出産予定日が11月と告白した時点で、サマンサとジョディの関係ははそういうことかと想像はついたが、まさかトムまで、からのハンスまで登場とは。祖先が英語の通じない人物というのも流石アメリカらしい。BTTFではマーティのダウンベストが救命用具と過去の人々に揶揄されるが、本作のジョディの服はそこを意識したに違いない。

強盗に入った店の、金庫ではない不思議な箱。店の主人が襲われているのに妙に落ち着いているのは、人生の軌道修正請負人の自負か。ジョディに続き次の“お客様”も女性なのは、子孫を残すのに母の影響が計り知れないからということだろうか。

欲を言えば、ラストのビーチで幼いトムを見たかった。時代設定などやりくりしてでも。ただ、敢えて彼を出さないことで、子供なんて絶対欲しくないと言っていたジョディに心の変化はあったのか余韻を持たせるのも悪くない。

両手に収まるキャスト陣は誰も知らなかったので、鑑賞後にfilmarksでチェック。トム役はスコット・イーストウッド・・・えっ、もしかして?ってその通り、クリント・イーストウッドの息子だったわ! うん、似てる!

出会うことのない4世代が一堂に会するエモさ。ネタバレなので作品名は伏せるけど、Pixarのあの作品を思い出してまた観たくなった。