かえるのエリー

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

4.2
思春期にリアタイで観て、とにかく好きだった作品。再鑑賞を望むものの、なかなか配信にこない・・・と久しぶりにマイリストを見直したら、アマプラに上がってるではないか!! 迷わず再生ポチリ。




以下ネタバレ感想




最終的には夢オチであるんだけど、今流行りのタイムリープものでもある。永遠に「明日は学園祭初日」を繰り返す友引高校の面々が、次第に違和感に気づき、諸星家の財を駆使して、その異常事態を目の当たりにする。

原作ともアニメとも明らかに違う世界観。ラムちゃんが宇宙人の割に原作には日常感しかないが、本作はガッツリSF仕立て。高橋留美子が激怒したという噂もあったが、「押井さんの作品です」(=私のうる星やつらではない)という発言を聞くと、作品に低評価をしているわけではなさそう。「セクシー田中さん」問題がヒートアップしている今、漫画のアニメ化や実写化は考えさせられるものがあるが、本作が傑作な事に変わりはない。

ドラマ「不適切にもほどがある」の昭和が話題だが、本作もそんな昭和の代表格。女子は皆グラマラス、ラムちゃんなんて常にビキニ、あたるのハーレムなんて、シースルーでオッパイ丸見えだしね。本作が84年、翌年には世間を騒がせたドラマ「毎度お騒がせします」があり、令和の子たちには信じられないだろうが、これが当たり前の時代だったのだ。

単行本は数冊持っていて、アニメもたまに見ていたけど、ラストはサッパリ覚えていない。気になるなぁ。そして大人になって観ると、意外にもメガネがツボる。再鑑賞で最大の発見は、さくらの声が鷲尾真知子だったということ!渋いわぁ〜。