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ある過去の行方のsnatchのレビュー・感想・評価

ある過去の行方(2013年製作の映画)
4.2
また、観ちゃった、この人の作品🇮🇷
今回はフランスで自由な恋愛をしているイラン人だし、イスラム教は強くは出てこない。でも、また、家族 男女 親子に起こる機微が細かくて私は好きです。昔の山田太一の「早春スケッチブック」などの質の高い人間ドラマを思い出す。奇をてらった家族や環境ではなく、そこにいる家族をじっくりと描く。今は、ありとあらゆる種類の映画が溢れているから、腰を据えたような人物描写は新鮮に感じる。山田太一のようなユーモアは全くないけれど。でも、元夫とほぼ現夫が食卓に同時にいる空間は、こっちまで居心地がヘンになる😑
そして、やはり子供からの目線や疑問、思春期の揺れや浅はかさが非常に自然。いつも、核心を突くファッド君の眉間の皺は深く刻まれてしまったのか😢 大人は、やはり我が儘で嘘つきで善人はいない。これも自然。嫌な奴だったサミールの人柄や愛情が見えてくるのが面白い。一方、善人に見えそうになるアマードの過去が一番謎のままで興味をそそられる🤔
そしてやっぱり癖になるのが、終盤に近づくにつれ、真相は真実はどうなのかと🤭思いもよらない結末が、いつも待っている〰もう一度見直すと、そういえば、確かにそうだ、この表情はそうだったのかと思う所があって面白い🎬演技に見えない自然な表現力には、毎回脱帽‼︎‼︎
あと、手を繋ぐって、凄く勇気を出したり、相手から離されてしまう事もあり、自分を素にする奥の深い愛の表現手段と、ふと頷きました。私はなんか恥ずかしくて苦手なもので😳
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