勝ったのは農民だ

キャプテン・フィリップスの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

トム・ハンクス主演作品としては13本目の鑑賞です。
今作は面白そうだけど見逃していた作品のうちの一本ですが、ここ最近で、
『ハドソン川の奇跡』
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『ペンタゴン・ペーパーズ』

と、観てきました。彼が実在の人物を演じた作品は、それぞれ全部面白かったです。
今作もそれに漏れず、良かったです。😂

今作に関しては勿論、伝記映画ですから嘘はついてないと思いますが、演出がうまいせいか、サスペンスでありエンターテイメント作品として序盤の逃走と追跡から面白かったです。♨️

ソマリアの人が観たら色々言いたいことがあるかもしれませんが…。🇸🇴


ただ序盤の方で、「裸足の奴がいる。ガラスの破片を敷け。」の件は、観ていて「完全にダイ・ハードやないか!」って思いました。でも、限られた空間であることや、主人公の孤軍奮闘ぶりなんかは、結構『ダイ・ハード』と共通すると思います。

もっとも、最終的にはシールズの狙撃技術の凄さも光るので、主人公の孤軍奮闘って訳でもないでしょうけど…。

でも、ポール・グリーングラス監督は、『ジェイソン・ボーン』シリーズとか、アクション映画を沢山撮ってきた監督なので、人間描写がちゃんとしてないんじゃないかと心配だったんですが、そんなことはなかったと思います。

特に、ムセを演じたバーガード・アブディさんをはじめとして、ソマリアの海賊側の役者さんは、演技が上手いと感じました。本当に実在した海賊に見えました。☠️
彼らも元々はちゃんとした漁師だったでしょうから、考えようによっては、ソマリアの内紛による被害者でもあります。
少し同情の余地はあります。

とは言え、この映画ではそこを掘り下げるというよりは、主人公や船員、シールズの立場で観て感情移入する映画の気がします。🎬

これから、港湾労働者や貨物船を見ると、この映画をチラッと思い出すでしょうね。🚢