サッカーと映画観るのがすき

るろうに剣心 伝説の最期編のサッカーと映画観るのがすきのレビュー・感想・評価

3.5
「京都大火編」から数日あいてしまったが、続きが気になってしょうがなかった「伝説の最期編」をやっと観たでござるよ!

なるほど、"伝説の最期”とはそーゆー意味でござったか。
ラストの薫のセリフはなかなか趣があってグッときましたね。
とはいえ、少年ジャンプらしいというか、もうちょっと捻りがあってもよかった気もする。けど、まだ続きがあるわけだし(今、続編公開されてるしね)、良しとしましょう。
正直、前作からの期待が大きかっただけに、大満足とまではいかなかったのですが、邦画アクション映画として巷評価高いのは十分うなずける作品だとは思いました。
ですが…せっかく前作がいい感じだったのに、本作で”マンガ実写化あるある”にハマってしまった感があるのは、なんとも勿体なく思います。

”京都大火編”は伏線はりまくりで終わってるわけですけど、その回収も不十分なのに、さらに中途半端なキャラクターを量産してしまったはのはどうかと…。おかげで、主要キャラの背景や心情の表現がことごとく中途半端、何故?どこでそうなった?のかよくわかんないし、キャラによっては唐突感ありありで意味不明でした。
原作へのリスペクト、ファンへの配慮だと思いますが、ここはあくまで映画作品として、削ぎ落とすべくは削ぎ落とし、薄っぺらい登場だけになっちゃうキャラなど捨ててしまって、剣心と志々雄にもっとフォーカスしてくれたら…、おそらく燃え上がるクライマックスでもっと濃密に入り込めたのではないか…と思ってしまった。
藤原竜也の快演が圧巻だっただけにね。ちょっと残念。

志々雄は、まるでダークサイドに落ちたアナキン=ダースベイダー。対する、剣心は挫折と敗北から修行を経て再度立ち向かう、ブルース・ウェイン=バットマンのよう。
明治時代の史実とも重ねた、すごくよくできたプロットとストーリーだけに、良い意味でもっとスリムに原作改編してくれたら、個人的にはもっと満足できたような気がする。

でも、難しいのもわかるのよね〜。
自分ももし原作ファンなら、全く逆のこと言うかも知んないし www

さてさて、緊急事態宣言あけたら…
最終章 The Final / The Beginning いくぞ〜!