シネマスナイパーF

ランボー3/怒りのアフガンのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

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何にビックリかって、一作目で「戦争は終わったんだよ」とランボーに説いていたトラウトマンが今度は「戦争は終わっちゃいないしお前はそこでしか輝けない」的なこと言い放ちやがるとこよ
恐ろしいわ

一応前作はベトナム捕虜の救出と帰還兵の決死の訴えという流れがあったものの、今回はアフガンゲリラの支援ってなんも関係ないやん
トラウトマンがそこに協力しちゃったばかりに本来参戦する必要のないランボーが巻き込まれてる
結局トラウトマンも生粋の職業軍人だったってことか
完全に対ロシア馬鹿映画

さらにタチ悪いのが、ランボーを戦うことしか道が無い男と定義して彼を使ってアフガンでの代理戦争を正当化してるとこよ
戦うしかない男だからといってあんな戦いを正当化していいことにはならないですよ
ただそれほどアメリカが病んでたってことであり、スタローンも毒されてたってことだろうな

女を登場させたこと、そして説教くさいアメリカ批判を反省したんだろうなってのがわかりやすすぎるのもスタローンのお茶目なところかな
結果こんなどうしようもないもんが生まれたんだからガラスのハートだよな
本当に実直なんだから…スタローンだからこんなもん作っちゃうし、スタローンだから許せちゃうところあるよ
おのれスタローン

でも、この映画が時代の産物として残っていること、そして当たり前のように批判もされているってのは意義のあること
結果としてテロ組織の温床を援護してたって最悪の皮肉になっちゃってるのも悲しい