鎌谷ミキ

青天の霹靂の鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

青天の霹靂(2013年製作の映画)
3.9
【鯨を喰って、芸を磨けってな】
笑われるんじゃなくて、笑わすんだよ。

『浅草キッド』と、繋がった!!
まさか初監督作品から使ってた言葉だったとは…よっぽど劇団ひとり監督の好きな言葉なんだね。

エンディング聞きながら書いてるけど、初監督作品の主題歌がミスチル、で『浅草キッド』が桑田佳祐さんて、どれだけの大作なんだよ!

演出は一貫性があって、何故ビートたけしさんの自伝の映画化を託されたのか、本作を観ればよくわかる。こういう監督も珍しい。つまり、自分のカラーがハッキリあって、それを貫くのがこだわりなんだなと。

評価は割れてますが、私は経産婦加算しております。(原作もひとり監督)自身も父親なので、生半可な気持ちで妊娠〜出産まで描いていないのが、よくわかる。wiki見たら、同時進行ぐらい一緒に小説が子ども誕生と重なってる。これ、お笑いの映画だと思って観た人は(当事者じゃないと)あんまり気づかないかもね。

マジックはノースタントらしいです。流石。本作で相性バツグン、これからも大泉洋さんとのコンビで撮っていくのかな。

私は逆に、確執ある親子のよくありそうな話(とは正直思えないけど、設定とか)ほど撮るのが難しい所、しっかりと映画として仕上がってるのはお見事だと思いましたよ。

『浅草キッド』観た人は、その原点が知れるよ。

余談ですが、ネトフリ関係なく古いラブホ出てきて笑ってしまった…なんでやねん。
鎌谷ミキ

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