Aya

ゆるせない、逢いたいのAyaのレビュー・感想・評価

ゆるせない、逢いたい(2013年製作の映画)
3.9
#twcn

この1本で吉倉あおいと柳楽優弥と、そして金井純一に落ちた。

2013年てそんなに前の映画だっけ??
当時劇場で見ました。

なんと瑞々しく美しい陸上高校生の吉倉あおい。

なんと男っぽく汗の似合う日に灼けた柳楽優弥。

めちゃくちゃ締め付けの厳しい母親と2人で暮らす吉倉あおいは、ある日古紙回収の柳楽優弥と出会う。

引越し先で新しい知り合いができ、母親の敷いたレールに沿った人生しか許されない自分と、自由で粗野で毛色の違う柳楽優弥と出会い、お互いに惹かれ合っていく。

しかし

悲劇が訪れる。

アレを悲劇と呼ぶのか?

悲劇だ。

私はフェミニストなので、こんなこと許されない。

でもね。

彼のこと本当に好きだった。

彼は優しい人だった。

でも過ちではすまされない。

辛すぎる。

辛いことばかりじゃなくて

幸せな毎日があったから。

大好きなあなただったから。

余計に罪が重い。

そんな悲劇をこの2人がどう乗り越え、前に進むのか?

それともまた2人で歩む道を探すのか?

許せない

でも

逢いたい

なんてぴったりのタイトルなんだろう。

世の中で数多こんなことがあるだろう。

あってはならないことだけれど。

でも映画で、且つこのようなトーンで見せられることは珍しい。

信じられる人も頼れる人もいなくなり

好きなことも嫌いなことも

どうでもよくなる。

それでも

辛さしかない毎日

吐き出せない思いを

あの静かな女の子が

大きな声で泣きながら走る姿が

堪らない。

ここがこうだったらよかったのに

そこがもっとああだったらよかったのに

後からどれだけ後悔しても

戻れない。

こちらの胸を抉るような、それでいて同じくらい清い気持ちにもなる。

金井純一監督、恐るべし。

でも私、思うんですよ・・・。

1番のクソ野郎はえりかとえりかのお兄ちゃんじゃねえかよ。

この柳楽優弥が許されないなら、このババアも許されない。

子供は親の所有物じゃない。

親が子供に許可なくしていいのは命名だけだ。
Aya

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