Melko

ジグザグキッドの不思議な旅のMelkoのレビュー・感想・評価

3.6
子どもが「知りたい」って言うことは、どんな辛いことでも話すのが親の務めってもんです。

親族に馴染めない疎外感
同時にそれをモノともしない天真爛漫さ
ユダヤでは13歳はもう大人

亡き母の死の真相やルーツを辿る旅
そこに悲壮感はほとんどなく、ふわふわファンタジー調で進む
今まさに聞かされている昔話が目の前で繰り広げられると言う、ありそうであんまり見かけない演出スタイルのせいか、初めこそ混乱したけど、終盤は臨場感溢れる展開に。

本当のことを早く知って欲しい親もいれば
心を決めるまで待って欲しい親もいる
でも子どもの成長は待ってくれないわけで、その子どもが「なんで誰も何も教えてくれないの!?」と疑心暗鬼になる時、助け舟を出してくれるのは、”遠くて近い” 他人。

世の中にはいろんな人がいて
自分はありのままでいて良くて
自分の直感を信じると上手くいく時もあって
何より自分は親からちゃんと愛されていたんだ、と
キッチリ理解できることが、子どもが1人の人間として健全に歩んでいける基礎になるのではないかと思う。

とわたしは作品を見て感じたけれど、見ただけでは何が言いたいのかよくわからない、とにかくフワフワした出来故この点数。
ただ、キーとなる女性ガビーが、世の中こんな大人ばかりなら優しさ溢れる世界だな的「お節介の権化」のような菩薩キャラで好感持てるし、主人公である少年ノノが美形すぎて、ずっと顔を見てられるのが高ポイント。追手を欺くために女装させられるんだけど、そのアイテムがまさかのクシャクシャのカツラだけという驚愕の雑さ。にも関わらず、元のお顔が美人すぎてホントにカツラを雑にバサッとかぶるだけで女の子に見えるもんだからホント…ビックリ。

独特の響きの言語だなと思ったら、馴染みのないオランダ語。
ものすごい英語に似てるというか英語そのまんまの響きの単語がいっぱい出てきて、新鮮。と思ったらフランス語に英語…う〜んスワロウテイル並みに言語的にちょっと頭が混乱した…けど、ものすごい聴き取りにくかったあちらと違い、こちらは何かずっと聴いてられるなあ…なホントに独特の響き。
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