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her/世界でひとつの彼女のJINのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
5.0
これはスパイク・ジョーンズ監督の最高傑作だ。
舞台は近未来のL.A.。
もしこの作品のサマンサのように人工知能が進化したなら、ほんまに二次元キャラと恋愛できてしまう日が来るかもしれないし、果てはさらなる少子化・ひきこもりまっしぐらだろう(笑)
人工知能との恋愛の可能性、そもそも恋愛感情とは何なのか?っていうことをあれこれ考えてしまった。
恋は病、クレイジーなもの。
恋愛にもいろんな形がある。
肉体が伴わないと「恋愛」とは呼べないのか?
この作品ではちゃんとセックスにも切り込んでいる。

観ていて思ったのは、声って大事やなあってこと。
人工知能のサマンサの声はスカーレット・ヨハンソンが実にセクシーで知的でユーモアのある魅力的な女性であるかのように演じていた。
形がなくても相手のイメージが脳内に広がっていく。
声の抑揚にも感情が如実に表れる。
キモいんちゃうん?と思いながらも、こんなんあったら欲しいよなあと思ってしまった(笑)

オチは予想できたけど、ラストは余韻の残る良いシーン。
オシャレな空間も見所。
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