yukihiro084

インターステラーのyukihiro084のレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
5.0
やっぱりこれ、凄くないですか?
僕の中では大傑作なんですけど。

ん?この書き出し、なんか読んだこと
あるぞ、と勘のいいみなさま、
ごめんなさい。本当にごめんなさい。
再レビューです。
たくさん、いいね!いただいたのに。。

いや、あのー、そのー、タイムラインの
みなさんのIMAXでの激アツレビュー
読んでてね、羨ましくてね。
でも、無理だなーと思って。
来週お袋の誕生日なんで兄貴と何か
やろうよ、と企んでてお袋の好物を
聞いたりしてね、雨の中、お店を
回ったりしてね。家に帰れば、妻の
職場のメンツが変わったりトラブルが
あったとかで、最近、すごく話をして
くるんですよ。こーゆー時は、
聞かなきゃダメですよ。聞かなきゃ。
息子は息子で、宿題はお父さんに見せる
前に、まず自分で見直す習慣を
付けなさいって教えたんですよ。
そしたら、横で『だ?じ?で?だろう?
かも?ような?うーん、読めないなぁ。
お父さん、これ、何て読むの?』って
聞いてきて、難しい漢字でもあるのかな?
と思って見たら、息子は(自分で書いた
字)に悪戦苦闘してたんですよ。
『知らねーよ』って話ですよ。

で、本作のレビュー読んでて、
どうしても観たくて、真夜中に
Netflixで本作を観たんですよ。
だってIMAXのある映画館まで
行けませんし。関連作品だなーと
思って、エディ・レッドメインの
(博士と彼女のセオリー)も続けて
観たんですよ。2作とも映画館で一度
観てるのに。(インターステラー)に
出てきたワードが出てくると、うおっ
と思ったりしたけど、ファシリティ・
ジョーンズ可愛いなぁってとこに
満足しちゃって、寝た訳ですよ。
翌朝起きたら、逆にIMAXで観たくて
たまらなくなったんですよ。

で、IMAXで観てきました。
なんと初のIMAXです。
初のIMAXってことで、
再レビューはえーよ、ってとこ、
俺のいいね!返せよってとこ、
どうかどうかお許しください。

IMAX、凄かった。凄かったッス。
もうなんか、宇宙そのものでした。
凄い映画体験でした。
ドリンク要りません。凄い没入感。

ワームホール、ガルガンチュアの表現
息を呑みました。凄い映像美。
館内に、声なき声が、驚きの声が
上がるのがわかるんですよ。
見える重力。感じるグラビティ。
エンジン噴射の(ドンッ)と来る衝撃、
逆噴射の(ガゴンッ)と来る反動に、
観ているこっちも息を止めてしまう。

宇宙は圧倒的に、大きくて、広くて、
凶暴で、厳しくて、
それに対して、人間は、なんと
小さくて、脆い存在なのか。

こんなスケールの大きな話を
どうまとめるのかな、と思ったら
さらに(大きなテーマ)が映画を包む。

小難しい言葉を駆使して話す人類に
対して、誰よりも人間くさいA.Iターズの
存在の皮肉が効いてることったら。

世界中が知ったウイルスの脅威。
コロナウイルスのニュースに隠れがち
だが、深刻さを増す世界中の異常気象の
数々は、決して絵空事として今作を
捉えることが出来ない。

これだけ圧倒されてしまうと、
語る言葉をなくしてしまうし、
逆にいくらでも(語れそう)な気もする。

語る?何を?作品を?映画を?

もちろん、それもあるけど、、、
帰り道、電車で、ひとりの男性が、
白髪の男性に席を譲った。そしたら、
その横の人も、その白髪の男性の奥さん
のために席を立った。きっとご夫婦で
並んで座れるようにだ。それほど高齢の
ご夫婦には見えなかったし、本人も
意表を突かれたのか、なんとなく申し訳
なさそうだった。すると、また別のご婦人
が嬉しそうに『優しい人ばかりですね。』
とそのご夫婦に声をかけていて、車内の
空気はとても優しいものになった。

(愛ですね、愛。やっぱり愛ですね。)
と僕は思わず口にしそうになる。


ーーーー1回目のレビューーーー

これ、凄くないですか? 

僕の中では大傑作なんですけど。
スクリーンの大きな映画館で当時観ました。
僕的には、そうですねぇ、
(未知との遭遇)以来の衝撃がありました。

と言うのも、この間、SF映画の話になって
(未知との遭遇)凄かったよねって
話になったことがあって、
70年代は、確かに(スター・ウォーズ)
があるんだけど、(未知との遭遇)も
忘れちゃいけないよね、と。
まぁ(未知との遭遇)も(スター・ウォーズ)も
リアルタイムではないんですけど。
じゃあ、70年代が(未知との遭遇)なら
現在は何だろう?と。
(インターステラー)だよね、と。

宇宙モノ、エンカウンターモノの
SF映画の傑作と言えば、何が思い浮かびますか?
僕だったら、最近だと(メッセージ)。
あと、(ゼロ・グラビティ)でしょうか。

昔から思ってたんですけど、映画に出て
くる宇宙人って、地球人サイズですよね。
2000メートルくらいな宇宙人がいても
いいし、逆にアリくらいのサイズの宇宙人
がいてもいいのに。それってもう、
地球人の発想なんですよね。
そこまで宇宙のこと考えてないで、
作ってますよ、みたいな。
距離とか時間軸とか言語とか、
スケール感とか。だから、今のところ
イメージに近いのは案外(メン・イン・
ブラック)のエンディングなんですよね。

宇宙を舞台にした映画のほとんどの主人公は
宇宙を(知っている場所)のように動く。
宇宙の果てと言っておいて、近所のコンビニから
帰ってきたように帰ってくる。

でも、やっぱり未知の場所なんですよね。
底知れぬ恐ろしい場所なんですよね。
きっとその場所に飛び込んでゆくって
決死の覚悟が必要なんですよね。

その恐ろしい場所で、絶望の淵に
立ちながら、それでも大切な人を想うわけですよ。
会えないかも知れない、間に合わないかもしれないと、
心を震わせながら、むせび泣きながら。

なんか今まで放置され続けてきた
(宇宙ってどんな場所なのよ?)、
(宇宙に行くってどういうことなのよ?)って
本質的な問いに、はじめて答えてくれた
作品のように、僕は思えるんですよね
yukihiro084

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