KeN

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌のKeNのレビュー・感想・評価

3.4
BSプレミアムシネマの録画にて初見。

この作品は日本では、もともとコーエン兄弟の作品のファンか、それともフォーク好きの者にしかうけないような…(汗)
ライブハウスの最後のシーンで軽く匂わせていたが、まさに“神様”ボブ・ディランが登場した頃のフォークの聖地グリニッジ・ヴィレッジを舞台にして、売れないフォーク・シンガーの数日間を描いた作品。主人公のモデルとなったフォーク・シンガーが実在するようだが、そのミュージシャンの名前すら私も聞いたことがない。
まぁ、フォーク・リバイバルが巻き起こり、ボブ・ディランやPP&Mらが頭角を現し始めたあの当時のグリニッジ・ヴィレッジには我こそはと思うシンガー達が山ほど集まったようなので、この作品の主人公のようにたとえ才能はあっても音楽だけで喰っていけたミュージシャンなど ほんの一握りの者に過ぎなかったのであろうなぁ。
しかし、この作品で主人公役を務めたオスカー・アイザックの歌とギターの上手いこと♪ 後で調べたら、ジュリアード音楽院卒業という学歴を見て納得! あと『17歳の肖像』でオシャレで可憐な女子高生役を演じていたキャリー・マリガンがやたら「FU●K!」とお下品な言葉を主人公に向かって連発していたシーンは笑えた!
KeN

KeN