ノッチ

だれかのまなざしのノッチのレビュー・感想・評価

だれかのまなざし(2013年製作の映画)
3.5
社会人になって2年目のアヤは就職と同時に住み慣れた実家を離れ、一人暮らしをするようになる。

幼い頃からあーちゃんと呼ばれ、両親にもかわいがられて育ったアヤだったが、成長するにつれて少しずつ父親と疎遠になっていく。

また、アヤの幼少時代から実家にいる猫のミーさんも、かなり年を重ねていて……。

2013年2月に開催された野村不動産グループによるイベント「プラウドボックス感謝祭」のために製作されたショートムービー。

「未来」「家族の絆」をテーマに、一匹のネコの視点からひとりの女性の成長やその家族の姿を描く。

短編アニメーションだけどキャラクター一人一人にドラマがあって情緒揺さぶられます。

最近会ってない家族のことや昔の自分の家のことが思い出されて。

温かくも切なくて涙ぐんでしまいました…。

小さい頃の温もり、少し大きくなってからのすれ違い、自立する頃からのみんなの寂しさ…。

だれにも苦しみはあり、乗り越えるべきものを乗り越え、そしてまた新たな出会いがある。

温かく、けど切ない。

とても心に染みる作品です。

長編、続編も素敵ですが、短編だからこそいいのかなーと思いましたね。

明日、ちょっとだけ元気になりたいときにオススメのアニメ。

ちなみになんと、ナレーションは平野文さん。

『うる星やつら』のラムちゃんですよ。

ナレーションの平野文さんの声が心地よく、声だけで涙腺が崩壊した。
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