ベルサイユ製麺

セリーナ 炎の女のベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

セリーナ 炎の女(2014年製作の映画)
3.0
1929年、アメリカ・ノースカロライナの山中(…と書いた時点で頭の中でUFO特番のナレーションの声に切り替わりました。♫🛸チャララー⤴︎)
…で、製材所を経営する男ジョージ(ブラッドリー・クーパー)。活気あふれる大きな製材所では有るのですが、実は資金繰りに困っていたり、自然公園化の話が持ち上がったりとジョージは頭が痛い…。気晴らしにちょっとイラク兵でも狙撃してくるかな?(嘘) ある日、たまたま見かけた女性セリーナ(ジェニファー・ローレンス)に一目惚れし、出会って7秒くらいでプロポーズ、即ゴールインします。鈴木おさむか!因みにジョージは職場の女給さんをコマして子供を作ってしまっております。一方セリーナは失火で全焼した大きな製材所の唯一の生き残りなのです。…でも、2人は上手いこと前だけを向いて生きていく事にしました!共感できる!

ちらっと調べたところ、20年代のアメリカは登り調子の好景気、から29年にウォール街大暴落という激動期だったようですね。それを知ったところでM山さんとかじゃないので分析とか出来ないけどね!とにかくこの時代のアメリカを描いた作品はなんか好きです。『欲望のバージニア』とか。朝の木立からは湯気が立ち登り、人々は生命力に満ち、でも車一台止まっただけで死の予感が漂い出すような、命剥き出しな感じ。うむ、良いぞ。
物語はジョージが事業を守る為に違法な手段に出た事をキッカケにじわじわと展開し始めます。細やかな描写の積み重ね。丁寧に組み立てられた脚本。的確な演技。それらがガッチリと組み合わさった結果ですね、
…なんか凄く先が読める!読めるぞ!!
別に、全てのミステリー(とケースに書いてある)が『ユージュアル・サスペクツ』みたいじゃなくても良いのですけどね。もっと見せたいものが有ればね。…この作品の場合は、何を見せたいのだろう?実力派達の演技バトル?リアルに再現された100年前のアメリカの暮らし?…うーん、個人的にはちょっと響いて来なかったのですよね…。なにより!ブラッドリー・クーパー×ジェニファー・ローレンスとなるとどうしても『世界にひとつのプレイブック』なのです!余りにも好きな作品過ぎて(レビューはしていませんが4.5位つけたい)、なんで今更このふたりを使って、こんな普通の“古き良きアメリカのソープオペラ”みたいの作ってるんだ?と思わずにいられないのですよ!

…と、この辺まで書いたところで、filmarksの平均スコアがいくらなんでも低すぎる様な気がしてきました。ちょっと褒めて行きますよー!
☆脇を固める名優達…『裏切りのサーカス』のトビー・ジョーンズ×デヴィッド・デンシックが見られます!…×←は妄想です。気にしないで。
☆クーガーがガオー!…大型のネコ科、クーガー(いわゆるピューマ)が出てきます!猫派の皆さん黙ってられないですよね⁈
…いやあ、良い点の枚挙に暇が無さすぎるなぁ。これは皆様観ざるを得ないのが現状では⁇
よし!私は今作、文句無しの☆3.0です!平均スコア上がったかな?