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世界で一番美しい夜のJINのレビュー・感想・評価

世界で一番美しい夜(2007年製作の映画)
4.8
出生率日本一を誇る村に隠された奇妙な秘密を、そこに訪れた記者の姿を通して寓話的に描き出してるという作品。
「エロによるテロ」っていう面白い題材がたまらなく興味をそそられた(笑)
上映時間がかなり長いのを全く感じさせないほどどんどん引き込まれていく映画だった!
登場人物の一人一人がものすごくクセがあってそれぞれ秘密があるんやけど、その謎が徐々に解けていく展開が一番引き込まれていく要因だと思う。
後半まで、全くR-18指定にする必要なんてないやん?っていう感じで進んで行ったのが、起承転結の「転」で大爆発(笑)

「未来を作るのは思想でも政治でもない。セックスだよ。あんた、最後に素敵なセックスをしたのはいつだ?」

「俺は愛する女と、猛烈に、こう、こう、こう、とろけるようなセックスをしたいと心の底から思ってるんだ」

などと、R-18指定になるからには当然大胆な濡れ場もあり。

映画館ではあちこちからクスクスと笑い声が聞こえてきたように、何とも言えないおかしさに溢れていた。

「未来は約束されていない」

「生き物は絶滅しないために生きている」

笑える中にもいろいろ考えさせられることも多い映画やったね。
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