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インセプションのJINのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
5.0
ボーッと観てたら完全に取り残されてしまう映画(笑)
これだけ頭を使いながら映画を観たのは久々。
それぐらい複雑なのが面白いし、また観たくなる要素でもある。。
一体クリストファー・ノーラン監督の頭の中はどうなってるのか? 
彼はCGに頼らず、実際にものすごい創意工夫をしてアイデアと力技で 「えっ?!これってCG使ってないの!!」 というような映像を見せてくれるところがまた素晴らしい。
よくもまあこんな世界観を作れる人間の想像力やアイデアの凄さに感心させられた。
頭の中のことをちゃんと映像化して表現してみせる力があるっていうのがまた凄いよね。

今のこの世界は夢なのか?それとも現実なのか?
そういったことをテーマにしてる映画は多いし、それだけ近未来SF作品としては興味深いテーマなのだろう。
そして観ている者が混乱するという。
こうゆう話が大好きで、押井守監督の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』や黒澤明監督の『夢』なんかもそう。
それぐらい「夢」というものは謎が多くて魅力的なテーマだったりする。

この作品はストーリーにも映像にも最大限にアイデアを盛り込み、そこに出演者達が見事に虚構の世界を現実世界のようにハマってみせているところが総合的なエンターテインメント作品として成功してるように思う。
これ以上ややこしくしちゃうと着いて行けない人達もたくさん出てくるだろうなっていうギリギリのところまでいってるような気がする。

とりあえず、「人の夢の中に潜入して、潜在意識の中にあるアイデアを抜き取るという男達が"インセプション"という究極の"刷り込み"のミッションに挑戦する話である」という基本だけでも押さえておくと良いかと。

レオナルド・ディカプリオと渡辺謙との共演も話題。
我らが渡辺謙がおもいっきり存在感を発揮していることがとても嬉しく思えた。
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