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マリー・イズ・ハッピーのskm818のレビュー・感想・評価

マリー・イズ・ハッピー(2013年製作の映画)
3.7
前半は女子高生のゆるくてシュールで唐突に物事が起きる(思いつきの行動がいちいち唐突)やや退屈な持て余してるっぽい日常の描写。あまりのユルさしょうもなさに途中で少し眠くなったが、後半は失恋したり親友が突然死んだり(なんのフラグもなくえー?って感じ)で文字通りの鬱展開に。
いつ主人公が親友の後を追って自殺するのかとハラハラしながら見ていたが、そういう展開ではなかった。かといって立ち直るという感じでもなく、最後もだらっとしてて、将来全く見えない感じ。こういうのが今のタイの若者のリアルっていうことだろうか。
あまりにもシュールすぎて、もしかして主人公は統合失調症?と思ったが、そういうことでもなさげ。まあタイの映画だからな。
GUCCIが協力してるらしいが、どこがGUCCIなんだろう。靴かな? とーとつに赤いハイヒールで校長の車洗ってたりするんだよな。
彼女の通う高校もおかしくて、校長の独裁体制? 生徒は校長ブランドの缶詰を食べ、試験の内容も校長についてで、皆校長を礼賛しなければならないみたいなルール。いきなり全寮制になったり。その割に生徒の勝手な行動(学外に抜け出す等)許してたり。この学校が異常なのかもしれんが、タイの学校も色々キツそうだ。
あの養護教諭がマリーに勧めたのはアファメーションですね。これがタイトルなのか。
タイだなあと思ったのは、お礼を言うとき合掌するところ、冬でも半袖なところ。あと学校の寮にも抱き枕常備。母ちゃんが突然寺ごもりして留守に!といったところにタイ感を感じました。
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