桃色

FLU 運命の36時間の桃色のレビュー・感想・評価

FLU 運命の36時間(2013年製作の映画)
3.2
なんか、いけないものに手を出してしまった…という感じ。

こんなこと、ない!ない!って映画のストーリーに文句を言うと、
「そんなこと言ったら、ゾンビ映画とかみんなそうだよね? SF映画だってそうじゃん?」
って息子が言うんですよ。
あ!… ほんとそうだね…

いつも面白いところもあるのに、気になったところだけ突くように評価するのはやめないといけませんね。
でもね、やっぱり映画への没入感ってこういう些細なところから壊されてくんですよね。今、現実にコロナと戦っているからでしょうか、後半からはあまりにもリアリティーが無くなって失速した映画でした。
大好きなユ・ヘジンさんも出てるし、マンドクさんもでてる。そんな出演キャストは豪華なのに、個性を際出させるもう一つが足りないんです(偉そうですが…)
そして守るべき人が全然守ってくれない! 韓国政府然り、さらにアメリカの旗を掲げて民衆に牙を剥くってあたりからもう、ヤダヤダの心の抵抗がずっと続きましたね。
「だから、そんなこと言ったらゾンビとかSFとか…」

子役の女の子もいつもながら熱演だし、ヒョクさんの救助隊員の使命感とかでもっと泣かせる仕立てにして欲しかったんですよ。ヘジンさんもいるし、韓国映画大好きだからね。
なんだか、ここでは可愛らしくもないし格好良さも滲んでこない。残念だなぁ…

↓ネタバレ(ちょこっと)








抗体が見つかってハッピーで終わるけど、こんな感染率で48時間でもう100%死んじゃうんだから、準備整うまでに、やっぱりみんな死んじゃうよね…

実話だといい人も関係なく死んだりするけど、フィクションだとだいたい、嫌なやつから順に死んでいく気がしてたんだけどな。ここではいい人もあっけなく死んじゃう。
でもね、主役大人だけがなぜか感染しない特別扱いの映画でした。
桃色

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