このレビューはネタバレを含みます
初回字幕版見ました。面白いのか面白くないのか判断に苦しむ。台詞の情報量、字幕だと処理し切れていないように見えるのでとりあえず吹替版でもう一度見ます。
→2回目は吹替で見ました。靴の中に入った小石のような部分が多いのも事実。あとレイとフィンのエキセントリックな描写はもう少し落ち着かせてほしいと思った。勢力分布など見えてくるとそれなりに分かるし面白い。
帝国→帝国勢力残党のファースト・オーダー、共和国→新共和国、そして新共和国体制の中で帝国と敵対する私設軍隊レジスタンスという図式、パンフ見てようやく理解しましたけどオープニングの「a long time ago in galaxy far far away」では説明しきれない気が。（しかしこの勢力構成、どこかで見た事があるような。ってガンダムZですな、これは。）
→吹替版、オープニングの説明も日本語でしたが、やはりあの内容では共和国とレジスタンス、ファースト・オーダーの関係は分からないですね。分かってないと劇中で何が起きているか位置付けられないので問題だと思う。
監督、スタートレック２でも感じましたけどリブート時に前の作品なぞるの好きですね。無論それだけじゃない訳ではありますが。
映像は戦闘機の飛び回り方が「軽い」。それ以外は素晴らしい。なんといってもBB-8の素早いコミカルな動きはこの後書いているネタバレ疑問点の全て許せるかも知れない。
映画に出てくるロボットとしてはインターステラーも無骨な人間臭いTARSたちも画期的なデザインでしたが、方向性はその対極にあり、実際に動く円形ロボットとして画期的発明だと思う。
＜ネタバレ＞以下、見ていて気になった点。
・スターキラーベース。何故新共和国惑星が破壊されるビームや惑星爆発をレジスタンス基地から見られるのか位置＆距離関係が分からない。だいたいレジスタンスの攻撃隊、みんなハイパードライブ使っているし。。。
→ビーム自体は超光速と吹替では説明されていた。レジスタンス基地から共和国惑星にビームが向かうのが見えるのはリアリティラインのオフサイドだと思う。
・勢力状況について知るとどうやって建造予算捻出したのか不思議になる。
・スターキラーベース攻撃作戦がEp.4のデス・スター攻撃の時程成算が立っていない。行き当たりばったりで地上部隊と通信連絡取れていた訳でもない。
・スターキラーベースの惑星攻撃シーン。スターデストロイヤーからカイロ・レンが見ているシーンはガンダムのソーラレイを思い出した。
・フォトン・トーピードは失われた技術になっているのか攻撃隊は爆発ビームしか使っていない。あのような大攻撃なら使って当然かなと思ったのですが。ファースト・オーダー側も多脚歩行陸戦兵器見かけないなと思ったらスターキラーベースで雪原歩いていたのでない訳ではないらしい。
・都合良く現れるハン・ソロとチューイの貨物船。
・（その目的で来た訳でもないのに）都合よく発見されるルークのライトセーバー。
・都合良く地割れ。
→「都合良く」はEp.4でもあった事で物語構造がそもそも神話なのだから問題ないと判定。
・ホラ吹きフィン。言った直後にその事と真逆に近い事言い出したりやったりするので混乱。加えてとある所で「レイを助けるため」って執拗に繰り返して天丼ギャグにすら見えるようになっている。彼の意思は目的が噓を許容するという発想が常にあって、ちょっと呆れて見てしまう要因になっている。（3回目見て少し変更）
・レイのフォース、何故かどんどん覚醒する。トリガーがない。ルークの時と大変違っている。彼女が単に天才なのか？
→これは彼女の家族が何者なのかなど絡む伏線もあるので仕方ないか。ただ話しかけてやらせる術は他の誰もやっていないのに何故出来るようになるのか分からず。→3回目見て。これはカイロ・レンの尋問からレイが想像してやったのかもとは思った。
・戻った時にレイア将軍に報告すべきはチューイでは？という事で何故レイ？と不思議だった。少なくともチューイはいの一番レイアに話すと思うのですが。
・R2-D2がスリープに入っていた理由、目覚めた理由が謎。そもそもファースト・オーダーが握っていると豪語していた地図、スリープ（まさかR2-D2翁の瞑想？）でどうやって手に入れたのか本作見ていても分からなかった。
→2回目見ての結論。やはり今の所は瞑想して精神だけ宇宙を彷徨ってファーストオーダーのところ忍び込んでいたとしか思えない。
登場人物周りなどは「神話」だからという事でいいと思う。
ただあの画期的惑星兵器にまつわる疑問点はあの世界でのテクノロジーの話であり、リアリティライン割ってはならないと思うのですが、共和国惑星が受ける攻撃シーンで各惑星が一つのカットに入ったり、レジスタンス基地からそのビームが見えたりするのはちょっとどうかと思う。
Ep.8への布石としては比較的良く出来ていると思うのですが、ハードル上がった説は同感。その上であの世界の情勢と家族喧嘩の問題も絡んでくる。
・ファースト・オーダーのスターキラーベースの攻撃は共和国に対する明らかな戦闘行為だし常識的には開戦しかないはずですが、帝国は中立宣言、共和国は弱腰で手を打たないという形で決定的な対立にならない可能性がある。
・ルビコン川を越えたベン（誰の名前を取ったと思ったらオビワンか）ことカイロ・レンですが、レイアとルークという一族内の争いの中でレイがどう絡んで行くのか。
・またカイロを暗黒面に引き込んだ最高指導者スノークはどこから湧いてきたのか。ファースト・オーダーはどのようにして立ち上がったのか謎が多い。
ところで公開初日のメモリアルパンフ、キャプテン・ファズマって何故BB-8じゃないのか。これは何かの罰ゲームですかね？（苦笑
