結湖

アバウト・タイム 愛おしい時間についての結湖のレビュー・感想・評価

4.5
よくレビューに上がってて評価もいいなぁって思ってたけど、ジャケットの感じが恋愛映画っぽいので敬遠してた一本。
改めてあらすじを読んだら、なんだよ、タイムリープものじゃないか。好物です。
いや~、泣いたわ~。ほっこりする映画でした。
誰だってもし、過去に行けたらやり直したいって思うし、それが可能ならなんでもできるだろうって考えちゃいますよね。
それをやってみたらどうなったかって映画がまさにこれ。
別に過去に戻れたって、そんな大それたことはしたくない。あの時、あの子に告ってたら……、あの人を助けてあげたい……そんな感じでちょっとずつ人生を変えることができたら。
ティム(ドーナル・グリーソン)は心優しいけど、女の子にはちょっと奥手な青年。21歳になったある日、父親(ビル・ナイ)から「うちの一族の男にはタイムトラベルの能力がある」と冗談みたいな秘密を打ち明けられます。
手に入れた能力を喜ぶティムに「お金や名声のために使うとろくなことにならない」と父親に忠告され、ティムは恋人を作るために使うと決めるのです。
とまぁ、ここまできたら展開が読めますよね、ティムは恋をゲットするために奔走します。
しかし、この映画の面白いところは、無事に運命の人と結ばれてハッピーエンド!めでたし、めでたし!で終わらないところ。
それがとてもいいんです。
なかでも、ティムと父親との関係がすごく素敵。こんなお父さん、うらやましいなぁ。
最後にティムが気が付いたことは、私たちが普遍的に思ってることで、普段なら「いや、わかってるし」って思ってしまいがちですが、この映画を見ると本当にそうだなぁって感動してしまうのです。映画って本当にすごい。
いい映画だったなぁ。恋愛映画っていうよりも、ホームドラマの方が強い内容でした。
ビル・ナイの素敵なお父さんっぷりもたまらなかったです。
2016/03/02:DVD
結湖

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