ずっとずっと観たかった作品。やっと観ました！
ラブストーリーにカテゴライズされていますが、恋愛だけでなく家族愛や人を思いやること、何気ない日常の大切さや生き方について考えさせられる「愛」の映画でした。
恋愛モノだと思って逆にスルーしている人もいるんじゃないかな、もったいない。
冒頭の家族について語るシーンからちょっとジーンときて「これは単なる恋愛映画じゃない！」とすぐ気づきました。
（実際、恋愛パートはサクサク進む。）
男性だけがタイムトラベル能力を持つ一家に生まれた主人公ティム、恋人を作るために能力を使おうと決めるのが微笑ましい。
能力を悪用する気はないし、自分以外の人を救うために能力使うし、普通にいい子。タイムトラベルしなくても、彼女できると思うw
結婚式とか、子作りの話とか、妻の服選びにウンザリしつつつきあう場面とか、SF設定とは思えないくらいに、何でもない日常風景や人生の一コマが作中でキラキラ輝いていた。主人公カップルが何とも庶民的で可愛く愛おしい。
父親役のビル・ナイは、早めに仕事をリタイアして息子と卓球に興じる穏やかなパパ。これまで観てきた作品ではアクの強い人物が多かったから意外だった。（もちろん男性だからタイムトラベル能力は持っている。）
そして、主人公とパパを巡る後半のエピソードはほんと号泣。「そこで冒頭と繋がるか…！」でした。
タイムトラベル設定に途中「？」となったものの（なにか情報見落としたかな）他が良かったから満足。
音楽や、英国らしい皮肉のきいた台詞やユーモアも良かったなあ。
同じくリチャード・カーティスが手がける『ラブ・アクチュアリー』がいろんな愛が溢れた映画だとすると、こちらは一個人、一家族の人生を通して描く愛の映画。
おそらく時折見返す作品になると思います。
