しゅんかみ

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅のしゅんかみのレビュー・感想・評価

4.2
久々にじーーーんとくる映画だった。
 思えば監督の前作『ファミリー・ツリー』も、親戚が集まってお金の算段をしている中で、主人公が自分の家族の幸せのためにちょっとした蛮勇を奮う話だったけど、今作もまさに同じような展開だったなあ。
『ファミリー・ツリー』では、主人公の奥さんが事故で植物状態になったところから、奥さんの知らなかった一面を家族がだんだん知っていく展開だったけど、今回は父・ウディの知らない一面を里帰りしたことで主人公が知っていく話だったし。
 そしてこの二作とも、ある人の一見変な行動にも、人それぞれの理由があるし、嫌な奴に見える人にも事情がある、というところが描かれてる大人なところがまた良い。
 もちろん、特に派手な出来事じゃないけどハラハラする展開があるところも、それがクスクス笑えるシーンなのも魅力的。
 ラストカットの白黒だからこそ味のある晴れ間も素晴らしかった。


 そういえば、最近どハマりした海外ドラマ、『ブレイキング・バッド』の弁護士ソウル・グッドマン役のボブ・オデンカークが出てきて嬉しくなった。
 しかも奇しくもウディの行動が『ブレイキング・バッド』の主人公ウォルターにもちょっと重なるところがあって不思議だった。もちろんオデンカークもハマり役だったと思う。ていうかオデンカークってすげえ名前だな…